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『志がつなぐ同士の輪』九州初開催 鹿児島 宇佐川研

『志がつなぐ同士の輪』九州初開催 鹿児島 宇佐川研より

7月15日(日)に九州初となる、宇佐川研を鹿児島県鹿屋市で開催することができました。
鹿児島 宇佐川研は、なんと、現地の開催スタッフとは一度もお会いしたことが無い仲間同志で協力し合って開催までこぎつけました。

これまでは、東京の研究会に参加してくださった方から、地元でも開催して欲しいというオファーを受けて開催して参りました。

ところが、今回はFacebookの投稿を見ていただいていた中から、研究会のLINEへメッセージをいただき、熱い開催オファーがあったことから半年がかりで開催の運びとなりました。

九州で、鹿児島で宇佐川研のニーズがあるのか、そもそもご存知の方が何人いらっしゃるのか全く分からない中でしたので、
開催案内を出しても、参加があるのか非常に心配でしたが、

フタを開けてみると、開催告知4日後で、募集定員の60席が満席!

急きょ座席を追加し、最終的なご参加がなんと78名となりました。

昨年9月から始めた、全国の宇佐川研の最高ご参加人数となりました。

しかも、開催された鹿屋市は電車が走っていません。

交通の便も良いとは言えない環境に、なんと、九州は福岡、熊本、宮崎ととんでもなく遠いとこらからもご参加いただきました。

開催してみても、開始時刻に全員そろっており、一語も逃すまいとメモを取り続けてくださる姿。

会場からの本気さがガンガン伝わってきました。

宇佐川研が目指しているところ、探している人、それは、目の前の子をなんとかしてあげたい、あきらめない実践をする方を探すこと、育てることでした。

その探している方が、集結しているように思えました。

今回の開催の裏では、鹿児島県内の各分野で活躍されている先生方が、たくさんお声かけしてくださいました。

そのお一人が歯医者さんです。

歯医者という環境はまさに、触覚防衛のある子にとり、原始系にスイッチを入れやすい環境なんです。

そのような中で、発達につまずきのある子が安心して治療を受けられる環境を作りたい。

そんな思いから、これまで木村順先生を頼りに、書籍や東京での木村先生の講座に参加して独学で頑張って来られたそうです。

ビックリしたのが、歯医者さんなのに、ハンモックがあるそうです。

子どもたちが楽しく診療を受けられること、また、少しでも、覚醒が上がり、原始系のスイッチを入れずに、識別系を使いながら治療ができないかと模索する中での取り組みだそうです。

そんなドクターがいることを知れただけでも、そしてお会いすることができただけでも、鹿屋市に行って良かったと思いました。

現地開催スタッフのお一人は、地域支援の本拠地となる病院で働かれている方です。

地域の現状をよくご存知だからこそ、一人では変わらない、今できることを全力でやりたい、

だから、宇佐川研の現場視点の研究会の開催を熱く熱くオファーしてくださったように思います。

サンシャイン池崎さんが、生まれた地としても有名な鹿屋市ですが、人を大切にする心が何代にも渡り引き継がれている街なのだと、参加者の皆さんから感じました。

改めて、今回の研究会の内容は、

「子どもを読み取る”眼”を育む」

ことを、しつこく^ ^丁寧にお話しました。

毎回お伝えする事ですし、私が一番実感しているからですが、読み取る眼が育たないと、いくら知識を入れても、目の前のお子さんのどこから、得た知識とつなぎ合わせてよいかわからないからです。

そして、2つ目にお伝えしたのが、

「基礎感覚の理解」

として、「触覚」を中心にお話しました。

触覚につまずきがあることは、命にも関わること。

そして、人が人として生きていくために、一番の土台となる部分だからです。

会場では、朝一番から参加者同士の自己紹介と共に、ハイタッチをしてもらいました。

その理由を後で伝えると言い、伝え忘れてしまいましたので、今、お伝えしますが、それは、肌と肌が触れ合うことで、アタッチメント共感性が高まるからです。

丸一日隣り合って座るのに、心理的な距離が残ったままでは、居心地が悪いものになります。

しかしながら、一度でも、ハイタッチを通して、肌が触れ合うことで、心理的な距離感がグッと縮まることを体感して欲しかったからです。

後半のケーススタディでは、まだ臨床を始めて間もない先生からのケースでした。

主訴も上げてはみたけれど、その前に、目の前のお子さんの本当の姿を知りたい!というのが、隠れた主訴でした。

ケースプロフィールを読み込む中で、会場からも、こんなにも情報が母子手帳情報に含まれているのか!生育歴に発達のつまずき具合のヒントが山ほど含まれていたことを知り、子どもを捉える眼の意味を感じていただけたのではないかと思います。

例えば、「低緊張」という言葉がビッグキーワードになること。

低緊張→覚醒が低いかもしれない

低緊張→眼球運動につまずきがあるかもしれない

低緊張→もちろん、筋緊張が上がらないので姿勢調節が難しく、集中力も持続しにくい

など、低緊張という言葉が見られたら、様々な発達課題が仮説として浮かんでくる。

このように、発達の意味性から捉えるということの大切さも実感していただけたかと思います。

今回は、ケーススタディのために動画を撮っている最中に、お子さんの変化が見られていきました。

何のアプローチが効果を与えているのか、支援者自身が捉えられていない面を、動画を分析しながら、どのように読み取るのかをお伝えしつつ、良い部分は意図的に使えるように、無意識な面を意識化することをしていきました。

個人情報に関わる部分が多いので、内容には言及できませんが、

初めて体験する宇佐川研のケーススタディを通して、子どもから学ぶ大切さを、肌で感じていただけたことと思います。

子どもたち一人ひとりを深く理解していくことで、障害があろうとも、つまずきがあろうとも、必ず伸びゆく芽があります。

その芽をあきらめずに、丁寧に育てていくことが支援者の役割だと思っています。

子どもたちが、伸びないときは、きっと私達支援者に

「足りないところがあるよ、成長するチャンスだよ」

と、子どもたちがメッセージを送ってくれているのだと思います。

きっと、鹿児島には、志を共にした同士がたくさん集ってくれましたので、これから発達支援の新しい時代を拓く志士が産まれていくと信じています。

宇佐川研

植竹

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