字が書けない

字を書き写すために

最近、文字を書きたいという意欲がとても出てきている娘5歳。4歳では、読める文字が増えていたものの、なぞることはできても書き写すことが難しかったようです。

宇佐川研と出会っているからこそ

その姿から就学について不安になってしまった私は、宇佐川研で学んだ知識を活かすことにしました。ここで鉛筆を持たせて「はい、見て。書いてごらん。」としがちですが、そんなことはしません。なぜならできないからと言って、できないことを数多く繰り返せばよいわけではないことを、宇佐川研で学んだからです。

文字を書き写すということには、どのような発達の力が必要なのかを、母なりに分析してみました。

書き写すためには、見比べる力が必要そう。見比べるためには、目が見るべきところを見て、そして書くべきところを見るという運動(眼球運動)が必要そう。

そうそう、宇佐川研の基礎感覚の「平衡感覚」の回で聞いたことを思い出しました。

さらには、見て覚える力(記憶力)や、文字の形を認識する力であったり、いろいろとありそうなことが想像できましたが、まずはできそうなところから娘と一緒に挑戦していこうと思いました。

最近の姿

最近の娘はというと、重力不安(傾くことを怖がる様子)が改善してきたおかげで、鉄棒で前回りを怖がらなくなったと思っていたら、縄跳びや大縄にも成果が出始めました。

長縄ができない

幼稚園の体操の習い事を見学していると、娘は大縄では同じ場所で跳べませんでした。跳ぶと、どんどん縄から離れてしまい、引っかかるのです。先生がいくら「縄の真ん中に立って」と声をかけてもそもそも縄の真ん中が理解できない様子。

家での取り組み

家で長縄を購入し、縄の真ん中に印をつけてみたり、縄の真ん中あたりに印をつけてみましたが、縄も見て印も見てとなると、かなり難しい様子で、視覚支援は大失敗。

私は全部の印を外し、今度は、長縄をマンガのコマ送りのようにゆっくり回しながらやって見せ、長縄の仕組みを順序立てて伝えました。

あとはリズム感!タン、タン、タンとリズムに音をつけると同じリズムで跳ぶことは、伝わりました。

後は、頭のイメージと同じように動かせるか、果たしてボディ・イメージはどうなのか。これがまた難しい。

自己効力感が後押し

そこを乗り越えさせてくれたのは、自己効力感でした。今まではちょっとやっては「できない」と諦めたり苦手意識を持ってしまっていたことが、最近は宇佐川研のおかげで、できることが増えていたので、「やればできる」「私はできる」という自己効力感で、何度もトライアンドエラーを繰り返すことができるようになりました。

そうすると、同じ場所で跳ぶことができるようになり、10回連続で跳べることも。今では、八の字跳び?で回っている縄に入って出られるようになってきました。

協調運動

実は、長縄や縄跳びは、発達性協調運動障害のお子さんにはとても難しい遊びです。長縄も縄跳びも同時にたくさんのことをしないと跳べません。長縄の場合、縄を見続けて、縄の動きに合わせて縄の中に入り、縄のタイミングでジャンプする…これだけ書き出してもたくさんのことを同時にしているんだなと思いますが、これでもざっくりとしか書き出せていません。

娘は、今まで自分が何かをしながら何回やったか数えることができなかったのですが、縄跳びや長縄を練習したおかげで、跳びながら何回跳んだのか数えられるようになりました。

字が書き写せるように

そんな縄跳びの上達のおかげで、塗り絵や写し絵も上手くなり、字も手本を見て書き写せるようになってきたように思います。娘は、もともと見続ける力が弱く、見ながら動作をつくるようなことが苦手でした。

長縄だけで改善したわけではないと思いますが、それでも親として困りごとだった「字が書き写せない」という娘の姿を見るのは辛かったので、今、文字を書き友達とお手紙遊びをしている姿が見れたのは嬉しいことです。

これまで、「このまま様子を見ましょう」か「できないからこそもっと練習をしましょう」というアドバイスをもらうことが多かったです。

でも、できないのは何が原因でうまくいっていないのか?という視点をもって取り組み、縄跳びと文字がつながるのかもしれないという実感をもてたことは母にとりとても新鮮な気持ちです。

宇佐川研で「発達の意味性をつなぐ」ということを聞き、少しだけでもつながってきたことが嬉しいです。発達のつまずきどころと伸ばしどころを、今後も学びながら取り組んでいきたいです。そして、的を射た支援というのができたとき、大きく子どもたちは成長するのだと改めて娘を通して勉強させてもらいました。

まみむめママ

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まみむめママさん宇佐川研_発達支援ママ

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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