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先輩ママ・支援者コラム
『生まれる前からの支援、生まれた瞬間からの支援』宮城宇佐川研より
目次
『生まれる前からの支援、生まれた瞬間からの支援』宮城宇佐川研より
日曜日に、東北初開催となる宮城宇佐川研を仙台市で開催いたしました。
当日は、雪が降った後で、路面は凍結し、地元の方でも寒い~(T_T)とおっしゃっている中でした。
そのような天候の中、山形からも山を越えて参加してくださり、なんと定員の30名を超え、席をつめつめしての33名の方にご参加いただきました。
内容としては、宇佐川研が大切にしている、お子さんをどのように読み取るかという
「発達臨床的子ども理解」の視点を時間をかけお話させていただきました。
読み取る視点をもっていないと、何度同じ映像を見ようとも情報として取り入れられないことを体験を通して感じていただけたと思います。
そして、基礎感覚の理解ではアタッチメントの基礎となる、
「触覚」の仕組みと実践へ生かす視点
を資料と映像を通してお伝えしました。
映像から評価の視点をお伝えし、原理原則に基づく支援方法をお話しました。
この原理を知らないと、一見同じようにやっていても、全く効果が出ないばかりか、触覚防衛を悪化させることにもなることをお話しました。
特に、覚醒レベルを意識した実践をしてほしいことを強くお伝えしたつもりです。
この覚醒を意識しないと、ほとんど効果が出ません。しかしながら、覚醒を意識してほしいという記述をどの療育の本からも書かれているものがほとんどないのも現実です。
覚醒を高める手段として、平衡感覚についても少しですがお話しました。次回の開催で宮城では詳しくお話する予定です。
ケーススタディでは、学びの多い内容をご提供してくださいました。
特に、ケースプロフィールの読み取りより、生まれる前から気づけた部分と、生まれる瞬間から、すでにお子さんへの重要な支援の情報が含まれていたことに、参加者の方は気づけたのではないかと思います。
それなのに、世の中では、「様子をみましょう」という言葉をよく耳にします。
お母様の立場からすると、「いつまで様子を見ればいいんですか?」
「もう、何年も様子を見ていますよ。まだ、様子を見るんですか」
というお気持ちになってしまうことが多いと思います。
そのような支援の遅れにならないためにも、私達実践家はお子さんが示す小さなヒントを読み落とさない「眼」が必要になります。
その「眼」を育むヒントを、4枚のケースプロフィールから、山ほど貴重な情報が読み取れることを体感していただけたのではないかと思います。
宇佐川研がケーススタディにこだわる理由が分かっていただけたのではないかと思います。それでいて、昨今の個人情報の取扱いにより、ケーススタディができにくくなっています。
いかに実践力を高めるのに、お子さんから学ぶことが多いのかを分かっていただけたと思います。
初開催に雪の中かけつけてくださった参加者のみなさんですので、非常に熱心に聞いていただけただけでなく、
私達が、仙台市を宮城県を、そして東北の子どもたちの支援を充実させようという思いが強く強く伝わってきました。
今の宇佐川研は東京(本当は埼玉ですが)より出張して開催し、
宇佐川先生の「感覚と運動の高次化理論」と、
そして、木村順先生が実践力を高めるために教えてくださった各発達理論をお伝えしていっていますが、
少しずつ、各地域ごとに、地域の先生方の手で支援の輪を広げていってくださればと思っています。
私達は、そのきっかけを作りにいっているだけだと考えています。
今回ご参加してくださった方は分かったと思います。
ほんの少しだけ、発達の知識を知ることで、たくさんのお子さんの支援につなげられることを。
そんな、支援のスタートとして宇佐川研を活用してくだされば幸いです。
3月は、初開催として静岡県と徳島県へ伺います。
支援の手立てとして、もやもやしている方がいらっしゃれば、ぜひ一度実践にこだわり続ける宇佐川研を体感されてみてください。
今の知識は全く関係ありません。発達の知識ド素人でけっこうです。
そこに、目の前のお子さんを少しでも支えたいという気持ちがあれば、保護者の方でも、教員でもセラピストでも、お子さんとは関わりが薄い地域の方でもけっこうです。
私も同じように、経済学部出身、営業、経理を会社でしてきたところから転職し、知識ゼロから、発達の知識の全てをこの研究会で学んできましたので^^
行動無くして、変化はありません。
宇佐川先生から、「あなたが成長した分だけ、担当のお子さんが成長しますよ」
と話していただいたことを今でも覚えています。
あなたの一歩から支援が始まります。
宇佐川研 代表
植竹安彦
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