赤ちゃんが指差しした方を見ない…。いつから見られる様になる?

子供の成長過程の中で指差しや大人が指差しした方向を見る、
という行動は言葉やコミュニケーションをとる上でも大切な要素と言われています。
指差し自体は赤ちゃん自身で行えることも重要ですが、
他の人の指差しも理解できるかどうかも大切になってきます。
そのため1歳半検診にも指差しという項目は検診内容に組み込まれています。
「うちの子はいつになったら指差しが理解できる様になるのだろう。。。」と
思っている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
そこでここではそんな赤ちゃんの指差しについて考えてみましたので
ぜひ参考いただければと思います。
◯指差しの方向見る様になるのはいつ頃?
定型発達において赤ちゃんが指を差された方向を見ることができる様になるのは
7~8ヶ月頃と考えられております。
また、赤ちゃん自身が指差しを行うのは
8~9ヶ月頃からで段階的にできる様になってくると言われています。
そのため、赤ちゃん自身が指差し自体をコミュニケーションの一つとして
使うようになるのは生後10ヶ月頃からが一般的と言えそうですね。
もちろんこの指差しにも個人差はありますので、
この時期に指差しができていない、
もしくは指差しした方向を見ていないと感じる場合でも基本的には焦る必要はありません。
◯赤ちゃんの指差しの4つの種類について
赤ちゃんが行う指差しには主に4種類の指差があると言われています。
「心理学ミュージアム – 日本心理学会|なぜ赤ちゃんは指さしするのか?」によると赤ちゃんには、
1:共有の指差し
2:情報提供の指差し
3:質問の指差し
4:要求の指差し
があると考えられています。
1:共有の指差し
共有の指差しとは赤ちゃんが感じた感情を感じさせる指差しで、
別名叙述の指差しとも言われています。
例えば、赤ちゃんが何かを発見したり見つけた興奮を
私たち親に共有するための指差しになります。
「わんわん!、にゃんにゃん!」と言いながら指差ししている子を
見たかけたりしますがまさにこの指差しのことですね。
2:情報提供の指差し
そして我々大人が気づいていない物事を教えるための
指差しを情報提供の指差しと呼んでいます。
例えば、ママが家事をしていて机から物が落ちた時に、
その落ちたものを指差ししたりすることがあります。
この教えてあげるための指差しのことを情報提供の指差しと呼んでいます。
3:質問の指差し
見慣れないものに対して疑問を持った時に指差しをして
教えてもらおうとする行動を質問の指差しと呼んでいます。
例えば、見たことのないおもちゃがあって、
そのおもちゃの名前は何なのか?また、どうやって遊ぶのか?など
正しい情報を知るために指差しをします。
4:要求の指差し
要求の指差しは赤ちゃんが自分の欲しいものと大人に伝えて取ってもらう。という指差しになります。
こう見てみると指差し一つとっても色々な指差しがあるのですね。
ただ、中には指差しをすることが少ないと感じる子もいるかもしれません。
そんな時に試してみたい指差しを促すための方法についても見ていくことにしましょう。
◯指差しを促すための方法
赤ちゃんの指差しをできるように促すには遊びや生活の中で行うのが一番です。
例えば我々大人が率先して指差しをして感情の共有を働きかけるというものです。
普段の生活の中で、散歩やお出かけをした時
に「あれ何かな?キレイだね」「キラキラ光ってるね」など
指差しをしながら言葉を出すことで感情の共有を働きかけることができます。
その他にも絵本を見ながら「これはカメだね」「これはミカンだね。美味しそう」など
遊びながら指差しの仕方を教えることもできます。
その他にも積み木などを使って「この積み木をここに置けるかな」など
指差しを使って積極的にコミュニケーションをとることによって
赤ちゃん自身も指差しの使い方を分かってくる様になります。
◯まとめ
指差しができる様になると感情の表現も豊かになってきます。
ただ、指差しができないからといって焦る必要はありません。
赤ちゃんにも個人差がありますので、
ゆっくり寄り添ってあげることが大切になってきます。
そして指差しができた時は思いっきり褒めてあげましょう。
赤ちゃんとのコミュニケーションツールでもある指差し、
ぜひ楽しみながらできる様になりたいですね。
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