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[3歳児]全然寝ない子に対する寝かしつけのコツは?原因と解決策

「どうしてうちの子は全然寝ないの?」

毎晩、布団に入ってもなかなか眠らず、気づけば深夜…。3歳を迎えても寝かしつけに毎回時間がかかり、親も疲弊してしまうことが少なくありません。

昼間は元気いっぱいなのに、夜になると目が冴えてしまうーーこのようなお子さんに悩まされていませんか?
実は「寝ない子供」には、いくつかの共通した原因があるのです。

では、どうすればスムーズな寝かしつけができるのでしょうか?

この記事では、3歳児が全然寝ない原因と解決策について詳しく解説していきます。


目次

3歳児がなかなか寝ないのはなぜ?主な原因

3歳児の寝付きに悩む家庭は少なくありません。

以下では、昼寝・生活リズム・心の発達・寝る前の刺激・成長に伴う睡眠パターンの変化。
これら5つの観点から、その背景を分かりやすく解説していきます。

昼寝の時間や長さの影響

3歳児にとって昼寝はまだ必要なことが多いですが、時間帯や長さを誤ると夜の寝つきに影響してしまいます。
理想は1時間~2時間前後で、午後3時までには終わらせるのが望ましいとされています。

特に夕方以降の昼寝は体内時計を乱し、夜の眠気を遠ざけてしまいます。
また、昼寝が長すぎると夜に寝られず、短すぎると不機嫌になってしまうこともあります。

日によっては昼寝を省略する、あるいは短時間で切り上げるなど、お子さんの様子を見ながら柔軟に調整することが大切です。

生活リズムの乱れ

子供がなかなか寝ない背景には、家庭内の生活リズムが乱れている可能性があります。

普段より食事や入浴の時間が遅れる、就寝時間が日によって違う、休日に長く寝る状態などが続くと、体内時計がずれて眠気がうまく訪れません。

また、夜に明るい照明の下で過ごしたり、テレビやスマホの光を浴び続けることも睡眠を妨げる要因となります。
子供は大人の生活の影響を強く受けやすいため、家族全体で「夜は落ち着いた時間」となるよう心がけることが大切です。

心の発達や自我の芽生え

3歳頃になると、「自分でやりたい」「まだ寝たくない」など、自我の芽生えが強く現れ始めるため、親が「もう寝ようね」と言っても反発したり抵抗することがあります。

この時期はいわゆる“イヤイヤ期”であり、布団に入るのを拒んだり、寝室へ行くのを嫌がって泣いてしまったりするケースも珍しくありません。

ただしこれは背長の証であり、悪意ではないため、子供の気持ちを肯定しながら少しずつ寝る流れをつくる工夫が求められます。
生活のルーティンを活用して「寝る気持ち」を自然に導くことが大切です。

寝る前の興奮や刺激

寝る直前にテレビやスマートフォンを見たり、激しい遊びをすると脳が刺激され、眠くなりにくくなってしまいます。

画面から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンの分泌を抑え、寝つきを悪くする原因になります。
また、寝る前にテンションが上がるような遊びをすると、脳が覚醒してしまい、寝かしつけに時間がかかってしまいます。

就寝前は照明を暗めにして静かな環境を整えることが大切です。
絵本の読み聞かせや穏やかな音楽など、自然と眠りに入れるようサポートしていきましょう。

成長に伴う睡眠パターンの変化

3歳になると体力がつき、昼寝をしなくても生活できる子が増えてきます。
実際、この年頃から昼寝をしなくなる子供も見られ、夜間の睡眠だけで十分というケースもあります。

一方、昼寝を継続している場合、その時間帯や睡眠量によって夜の睡眠に影響を及ぼし、入眠が遅くなるケースも見られます。

子供によって適切な睡眠時間は異なるため、昼寝の有無や長さはその日の様子や生活全体のバランスを見ながら調整する必要があるでしょう。


やってはいけないNG寝かしつけ

寝かしつけで避けるべき3つのNG行動は、強い叱責・動画を見せての寝かしつけ・夜ふかしの放置することです。
それぞれの行動は、かえって子供の睡眠の質を下げてしまう恐れがあるのです。

強く叱って無理に寝かせる

「もう寝なさい!」と強い口調で叱って寝かせようとするのは、実は逆効果になることがあります。

怒られる恐怖から子供が緊張状態になり、脳内でストレスホルモンが分泌されると、心が落ち着かず眠りにくくなります。
繰り返し怒られることで「布団=嫌な場所」と感じてしまうこともあり、寝かしつけがますます難しくなってしまいます。

寝かせるために怒るのではなく、安心感を与えることが入眠への第一歩です。

スマホや動画を見せて寝かそうとする

スマホやタブレットを見せて寝かしつける方法は、眠りの質を下げてしまいます。

これらの画面から発せられるブルーライトは、脳を昼間と勘違いさせ、眠気を誘うホルモン「メラトニン」の分泌を妨げてしまいます。
また、アニメや動画で刺激で子供を興奮させてしまうと、覚醒状態に導いてしまうことも少なくありません

寝室ではスマホを見せない習慣をつけ、絵本や音楽など静かな方法に切り替えることが望ましいでしょう。

夜遅くまで起きているのを放置する

「まだ起きていたい」という子供の希望を受け入れたり、夜遅くまで起きているのを放置してしまうと、体内リズムが大きく崩れてしまいます。

特に3歳頃の子供は、体の成長や脳の発達に合わせた十分な睡眠が必要な時期です。
夜更かしが続くと、日中の集中力が低下したり、機嫌が悪くなったりと生活全体に影響が出てしまいます。

子供の自然な眠気を引き出すには、毎日同じ時間に寝る・起きることを習慣化するのが大切です。
親が手本となり、規則正しい生活を一緒に作っていきましょう。


3歳児をスムーズに寝かせるためのコツ

3歳の子供をスムーズに眠りに導くためには、生活のルーティン化や環境作り、親子の安心感などが重要な鍵となります。

以下では、具体的な5つのコツについて詳しく解説していきます。

寝る前のルーティンを作る

毎晩同じ流れで睡眠の準備をする「入眠儀式」は、子供にとって安心できる習慣となり、眠りに入りやすくなる重要なポイントになります。

例えば、「お風呂→夕食→布団に入る→絵本→就寝」のように順番を決めて繰り返すことで、子供の体内時計や気持ちが自然と「寝るモード」に切り替わっていきます。

環境変化に敏感な3歳児でも、毎日のルーティンがあると心が落ち着き、布団に入るのがスムーズになります。

昼間に十分な運動をさせる

昼間の外遊びや体を使った遊びを通じて、子供に適度な疲れを感じさせることは、夜の眠りを深くし、スムーズな入眠に繋がりやすいです。

日中に外で走ったりジャンプしたりと体を動かすことで、体力だけでなく自律神経も整いやすくなると言われています。

逆に運動不足のままだと、夜にエネルギーが余って眠りが浅くなったり、なかなか寝付けなかったりする原因になります。
日中に十分活動できた日は、布団に入ってからもゴロゴロすることなく、自然と眠くなることでしょう。

寝る前は照明を暗めにして静かな環境に

就寝の1~2時間前から部屋の照明を徐々に暗めにし、夕暮れに近い暖色光へ切り替えることで、メラトニンの分泌を促し入眠をスムーズにしてくれます。

子供は大人よりも眼に光の影響を受けやすいため、強い照明やテレビ。スマホの光刺激は避けるのが賢明です。

さらに、寝室は静音で暖かすぎず冷たすぎない温度に調整し、間接照明や夜灯にすると落ち着いた雰囲気になります。

このような環境作りが、子供が安心して眠れる条件を整えるのです。

安心感を与える(絵本・スキンシップ)

寝る前に絵本の読み聞かせや優しいスキンシップを取り入れることで、子供の情緒が安定し心の緊張がほどけます。

絵本を介した親子の触れ合いや読む声が「守られている」という安心感を高め、入眠への心理的な後押しとなるのです。

また、読み聞かせの後には軽く背中をトントンしたり、抱きしめてから「おやすみ」の言葉をかけることで、子供がリラックスできます。

このような穏やかなふれあいの時間は、親子の信頼関係を深める貴重なひとときにもなります。

就寝時間を毎日そろえる

就寝時間を平日・休日問わず同じ時間に揃えることは、子供の体内時計を整え、毎晩自然と眠くなるリズムを作るうえで非常に大切です。

不規則な就寝が日常的に続くと、寝つきが悪くなったり、朝の目覚めが不機嫌になったりと、子供の心身に影響が出ることもあります。

一貫した睡眠リズムを続けることで、子供の行動や情緒の安定にも寄与するとされています。
親が手本となって一定の時間を守ることで、自然な眠気と快適な朝を迎えられるようになるでしょう。


寝ない日でもイライラしないための親の心構え

子供がなかなか寝てくれず、ついイライラしてしまう夜もあるかもしれません。

そんな時は「子供が寝ない=自分のせい」と思い詰めず、家族と支え合う方法を知るだけで、気持ちはずいぶん楽になるはずです。

「寝ない=悪いこと」と思いすぎない

子供は日々成長しているため、生活リズムが乱れることは自然なことです。

「今日は絶対に決まった時間に寝かせなければ」と思い詰めると、親のストレスが増え、かえって子供にプレッシャーを与えてしまいます。

とある教育方針では「子供は自分のペースで育つもの」と考えられており、親の思い通りにならないのは当たり前だとしています。

少し遅く寝たくらいで翌日が全て台無しになる訳ではありませので「今夜はたまたま眠くない日なんだ」と受け止めて、自分を責めないことが大切です。

親の休息時間も意識して確保する

育児中の疲弊は非常に溜まりやすく、慢性化しやすいものです。
子供が寝ない日でも、親が無理をし続けると心身ともに限界が来てしまいます。

たとえ短時間でも、子供が寝ている間に横になるだけで、心が落ち着きやすくなります。

夜の家事を減らしたり、スマホを置いてリラックスする時間を作るだけでも、休息に繋がるでしょう。

完璧にやろうとするより、「今日は少し手を抜こう」と思えることが心の余裕を生みます。

意識して自分の休息時間を確保することは、結果的に子供に優しく接することに繋がるのです。

夫婦や家族で交代して対応する

深夜の寝かしつけや夜泣きの対応は、親にとってかなりの負担になります。

その負担を一人で抱えるのではなく、パートナーや家族で協力しながら分担することで、ストレスを大きく減らすことができます。

たとえば「今夜はパパ、明日はママ」といった交代制にすると、お互いに休める時間が確保できて心のゆとりが生まれます。

実際に「シフト制育児」として、夜のミルクやおむつ替えを交代する家庭も増えています。

こうした体制を整えておくと「全部一人でやらないと」というプレッシャーが減り、毎晩の過ごし方も楽になります。


それでも改善しない場合は?

なかなか眠ってくれない子供の生活リズムや、寝かしつけの方法を見直しても、効果が無い場合は、子供の睡眠に何らかの問題が隠れている可能性も考えられます。

以下では、改善が見られないときの具体的な対処法をご紹介します。

小児科や専門機関への相談

家庭で工夫しても眠らない状態が続き、子供の日常生活や情緒に影響が出ているようであれば、小児科や睡眠専門の医療機関への相談を検討することが大切です。

医師は「寝つきに30分以上かかる」「夜中に何度も起きる」などの状況から、睡眠時無呼吸症候群や夜驚症、むずむず脚症候群など、様々な症状の有無を判断します。

必要があれば、小児睡眠外来や児童精神科など専門性の高い施設を紹介してくれるケースもあります。

「眠ってくれない=しつけの問題」と思い込まず、医学的な観点でのサポートを受けることが改善への第一歩となります。

睡眠障害や発達の遅れがないかの確認

対策を施したのにも関わらず、「なかなか寝ない」が長期間続き、かつ日中の様子にも違和感があるようであれば、単なる寝ぐずりではなく、睡眠障害や発達面での問題が関係している可能性もあります。

例えば、「夜中に何度も起きる」「悪夢で叫ぶ」「眠っていても体が動き続ける」「日中ぼーっとしている」といった症状は、小児期の睡眠障害に見られる傾向です。

また、注意力の欠如や集団行動の苦手さがある場合には、発達障害の兆候が関係している可能性もあります。

心配な場合は、発達障害者支援センターや療育センターなど、公的な相談窓口を活用してみましょう。


まとめ|寝かしつけは習慣づくりと親の余裕がカギ

今回は、3歳児が寝ない原因と解決策について解説してきました。

3歳児が寝ない原因には、昼寝のタイミングや生活リズム・自我の芽生えなど、様々な要素が考えられますが、まず大切なのは、毎日の習慣を整えて子供が安心して眠れる環境を作ることです。

寝る前の入眠儀式や静かな環境、親子のふれあいなどが子供の入眠を促します。

一方で親自身は「なんとしても寝かせなければ」と思い詰めすぎず、夫婦や家族で協力したり、自分の休息を確保することが大切です。

それでも改善が見られない場合は、医療機関や専門機関への相談を視野に入れ、専門的な支援を受けましょう。

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