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『引き継ぎの考え方③「発達の全体性と障害特性」』

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『引き継ぎの考え方③「発達の全体性と障害特性」』 

 

4月は新しいお子さんとの出会いの時期です。

 

先週は、きっと入学式を終えられたあたりではないでしょうか?

 

もう、指導の方向性はバッチリつかめたでしょうか?それとも、うーん🤔、困った、よく分からないという状況でしょうか?

 

良き出会いでスタートするためにも、準備と考え方が大切です。

 

引き継ぎの延長としてお読みください^_^

 

 

『発達の全体性と障害特性』

 

ある程度の引継ぎ情報を得たら、次にしたいことが、

 

自分なりにどのようなお子さんなのか、全体的なイメージを浮かべてみることです。

 

イメージをもつための一つの手かがりとなるのが、障害特性を知ることです。

 

当たり前すぎることですが、もし診断名があるようでしたら、その障害特性をGoogle先生でもよいので調べてください。 

  

基本中の基本ですが、これすらされていない支援者がいらっしゃるようです。 

 

 

支援者となっている方は、保護者からすれば専門家となります。

  

その専門家が、障害特性を知らないとしたら、どうでしょうか?

みなさんが、内科にかかり

 

「風邪をひいたみたいなんですが」

 

と言ったところ、ドクターが

 

「風邪ってなんですか?初めて聞きました。」

 

と言っているのと等しいくらいのお話になります。

 

 

さらに、風邪という名前は知っていたとしても、その症状や診断のポイント、処方する薬を知らないとしたらどうでしょうか?

 

 

そのようなお医者さんにかかりたいはずがありません。

 

 

もし、これが特別支援学校の教員であれば、

 

 

口が悪い言い方になりますが、

 

 

「特別支援っぽい学校」になってしまいます。

 

 

ここまでなぜ言うのか? 

 

 

例えば脳性まひの、痙直型とアテトーゼ型では、同じ脳性まひという診断であっても、支援のポイントがまるっきり反対になるからです。 

 

痙直型は、筋緊張が常に高く、関節の可動域をいかに広げて維持するかというのが、筋肉や腱の短縮、拘縮予防として大切になります。

それに対して、アテトーゼ型では、筋緊張が入りすぎるか、抜きすぎるかという、0か、100かの筋緊張の入り方になるので、中間位で動かせるように、動き過ぎないように支援するのがコツになったりします。

フルレンジに動かすことを目標にする痙直型に対して、動かし過ぎないように、可動域を制限してあげることが大切なアテトーゼ型となります。

このように、同じ脳性まひといった診断があっても支援目標は真逆になることがあります。

 

だからこそ、まず障害特性をGoogle先生でもよいのでよく調べて、発達の全体性をつかむことからはじめてください。

 

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場所:神戸市教育会館

1日目:9時半~17時(18時から懇親会。希望制)

2日目:9時半~16時半

※宇佐川研会長の木村順、宇佐川研代表 植竹安彦、宇佐川研スーパーバイザーの川上康則が関西で初めて3人そろっての研究会

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