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3歳児で経験しておきたいバランスや重心移動を含む運動遊び
目次
3歳児で経験しておきたいバランスや重心移動を含む運動遊び
こんな話を聞いた事はありませんか?
「絶対音感を身に付けるなら、3歳までにピアノに触れる機会を作るといいよ」
人間の耳は3歳から7歳頃まで急速に成長し、発達すると言われています。
もちろん耳だけではなくこの頃の子供は運動能力も含み、
身体のあらゆる箇所が急速に成長します。
そのため、この成長時期にいろいろな体験をさせてあげる事で、
子供の将来的な可能性を広げてあげることができます。
ただ、色々おすすめの運動などは聞くけど、
どんな運動遊びが良いのか、覚えきれませんよね。
そこでここではその中でも3歳児の子に是非とも経験させてあげたい、
バランスや重心移動を含む運動遊びを紹介したいと思います。
そもそも3歳児で身に付く体の動きとは
文部科学省の幼児期運動指針によると幼稚園、
保育園での生活、家庭での日常生活によって
多様な動きが一通り出来るようになると記されております。
例えば、
・体全体のバランスをとる動作
・体を移動させる動作
・身の回りにある用具を操作する動作
などです。そして心身が発達することによって
子供自身も自分の身体をコントロールすることができるようになります。
また、何度も同じ動きを繰り返すことで、
動き自体の精度が上がり、身体能力がどんどん向上していきます。
1,2歳ころはよく転んでいた子も3歳を境にその回数が減ったと
実感するのは子供のバランス感覚が養われてきたからと言えますよね。
では、早速そんなバランス感覚、重心移動を含む運動遊びで
おすすめの運動遊びをいくつか紹介したいと思います。
バランスや重心移動を含む運動遊び
三輪車をこぐ
三輪車は運動量が少ない動作に見えますが、
実は子供にとって”体幹”を鍛えることの出来る非常に効果的な運動遊びになります。
生理学的にも三輪車をこぐ動作は体幹を支えている腸腰筋の
訓練効果も期待できるとされています。
ブランコ
ブランコはバランス感覚を養うことのできる優れた運動遊びです。
ブランコに座ったり揺れたり、立ったりすることで、
全身の筋肉に程よく刺激を与えることができます。
また、ブランコは全身を使ってこぎますよね。
全身を使うことで自分の身体をコントロールするすることを学びつつ、
平衡感覚も同時に養うことができます。
鉄棒にぶら下がる
鉄棒にぶら下がる動作は腕の筋力向上だけでなく筋力の持久力(筋持久力)
をつけることもできます。
そして3歳など小さい頃から鉄棒に慣れ親しむことで、
体幹も鍛えられ筋力のつきやすい体になります。
すべり台
すべり台はただ滑るだけだと思われるかもしれませんが、
実は小さな子供にとっては身体能力を向上させる効果的なエクササイズになります。
すべり台を滑るためには階段を登る必要がありますよね。
上まで登るためには足腰を使う必要があります。
そしてすべり台を安全に滑るためには背筋を
伸ばしてお腹に力を入れなくてはいけません。
そのための腹筋や背筋、下半身の筋力、
そしてバランス感覚など全身を養うことができます。
だるまさんがころんだ
だるまさんが転んだは大人であれば幼少期に一度は体験したことがありますよね。
鬼役の人が「だるまさんがころんだ!」で振り返った瞬間に動きを止める動作は
瞬発力やバランス感覚を養うことができます。
運動遊びのねらいとは?
身体能力の向上は当然なのですが、
運動遊びにはねらいもあります。
体の動かし方を知る
体の動かし方を知ることで、運動能力の基礎形成はもちろん、
周囲の状況変化にも対応できるようになります。
将来的にも事故や怪我などから自分の身を守る感覚を
養うことにも繋がると考えます。
身体能力を高める
素早く動く、早く走るなど子供の身体能力を
高めることもねらいの一つになります。
運動遊びを積極的に行うことで筋力や瞬発性、
バランス感覚、持久力などの能力を向上させることができます。
運動することによる楽しさを知る
運動自体子供にとっても楽しいものではありますが、
身体能力が向上することで、さらに楽しく感じることができるはずです。
また友達と一緒に運動遊びをすることで社会性も育むことが
出来ますのでコミュニケーション能力の向上にもつながると考えます。
まとめ
こうみてみると我々大人は一度は体験したことのある運動遊びですよね。
自分が子供の頃にただなんとなく遊んでいた運動も実は
身体能力の向上に繋がっていたんですね。
子供が子供らしく健康に成長できるように色々な運動遊びを
させてあげることができれば良いですよね。
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