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子どもの便秘とパンの関係~気を付けて欲しいこと~
目次
子どもの腰痛、整体師さんとの会話から
毎月1回整体師さんの学習会に参加させていただいています。その学習会の中で、お子さんの整体もされている理学療法士の先生から子どもの腰痛の話がありました。
お子さんの腰痛でスポーツなど運動で痛めたということを除き、まず見るポイントがあるそうです。
そのポイントは「腸」ということでした。
便秘と腰痛の関係
便秘をすれば腸の中に便がたまってしまっているわけですので、その便で膨らんだ腸が他の臓器を圧迫したり、腰とつながる神経を圧迫して痛みとして出ることが多いということでした。
そこで食生活を聞いていくと、パンを非常によく好むことと、水分をあまり摂らないお子さんの場合、便秘になりやすいそうです。
確かに、パンよりもご飯は水分量が多いですよね。そしてパンは水分を吸収していってしまいますので、パンを食べる時は水分も同時によく摂ることが大切だと話していました。
確かに給食でパンが出る時は、必ずと言ってよいほど、牛乳だけでなくスープ系もつくことが多いですよね。
腸活体操
整体師さんの学習会でしたので、腸の硬さや癒着を取り除くセラピーを練習していきました。ちょっとblogで伝えるには難しいので、効果は少し落ちますがセルフやママがお子さんにできる簡単な体操をご紹介します。
取り組む順番がありますので適当にやらずによく読んで取り組んでくださいね。
※内臓は繊細な臓器ですので、強く押したりしないでください。また運動アプローチになりますので親御さんの責任でお願いします。研究会ではOTやPTさんも多く学ばれており、解剖学を理解されている方も多くいらっしゃるので、このような発信もしております。
①S状結腸
S状結腸にアプローチします。左の腰骨の上前腸骨棘(ASIS)と言われるポイントからお腹に向かって指をやさしく入れ、S状結腸を下側から押し上げるように触れます。そして左膝を内回しにゆっくり、大きく10回ほど回します。
②下行結腸
左側のお腹を手でつかみ(下行結腸の真ん中辺りをはさむイメージで)、①と同じく左の膝をゆっくり大きく10回ほど回します。
③上行結腸
右側のお腹を手でつかみ(上行結腸の真ん中辺りをはさむイメージで)、今度は右膝を外回しでゆっくり大きく10回ほど回します。
以上が簡単腸活体操です。簡単とは言いましたが解剖が分からないと難しいと思われるかもしれませんので、お医者さんにかかった時や、解剖や触診が分かる先生に聞くなどしてくださいね。研究会に参加してくださればお伝えします。
実際にはもう少し細かいアプローチをしていきますが、触診や呼吸法を使ったりしますので、知りたい方は宇佐川研の実践会(不定期)にご参加ください。
おまけ
パンの話と合わせて、菓子パンの好きな子はかなりお砂糖を一緒に摂っていることが多いです。砂糖の摂り過ぎはブレインフォグという脳をボーっとさせてしまう状態をつくりがちになります。
脳は糖分が必要とは言いますが、精製された砂糖は代謝にも時間がかかるなど、腸への負担が大きくなり、腸のはたらきが落ちることから脳への血流が落ちるなど、あまり好まれない脳の状態に導きますので、甘い菓子パンは食べすぎ注意です。
まとめ
日本人に合った食べ物があります。日本という土地だから育てやすい食べ物があったからです。外国から食品を輸入して食べられるようになったのは、まだここ数十年のことです。欧米人と比べて代謝の力が弱いということもあります。
パンは手軽で持ち運びにも便利です。食べるなというわけではなく、パンという食べ物の特性を理解して、上手に食品を摂り入れてくださればと思います。今回は水分を摂りながら食べることが大切ですとお伝えしました。パンに限らず、コンビニなどで便利にすぐに食べられる時代だからこそ、便利さと同時に失っていることもあることを少しずつお伝えしていきますので参考にしてみてください。
文章:宇佐川研代表 植竹安彦
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