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赤ちゃんの利き手っていつ決まる?遺伝って関係あるの?

赤ちゃんは成長することで手を使うことも増えるので、自ずと利き手がどちらなのか分かってきます。しかし、疑問はその利き手はいつ決まるのか?ということですよね。

遺伝が関係しているのか?それとも初めはどちらでもなく、同じ手を使い続けることによって決まってくるのかなど、実は疑問だらけだったりもします。

そこでここでは、諸説を含めて赤ちゃんの利き手はいつ決まるのか?という点に絞ってご紹介できればと思います。

目次

赤ちゃんの利き手はいつ決まるの?

実は結論を先にお伝えすると4歳~5歳くらいまでに利き手は決まってくるそうです。赤ちゃんの利き手は3歳頃まではどちら利きでもなくコロコロと変わるようです。

生後半年くらいになると寝返りやずり這いなど色々な行動を見せてくれるわけですが、この時も利き手は決まっていなく常に変わり続けているのです。

そして2歳頃になると食事を覚えるためにスプーンやフォークなど使い始めるので、自ずと使う手が同じ手になってきます。そして徐々に利き手が定まってくるといった感じなのです。

「指しゃぶりしてる方の手が利き手だとばかり思っていた!」

このように思っていた人もいらっしゃいますよね。

指しゃぶりしている方が本当の利き手?

赤ちゃんが指しゃぶりしている手は左を使っていることも多いので、これをみた人は、

「この子は左利きかもしれない」

このように思ってしまうかもしれませんが、先述したようにこの頃の赤ちゃんの利き手はコロコロと変わってしまいます。

左で指しゃぶりをしているのは左の方が指しゃぶりしやすいだけであって、癖であることがほとんどのようです。なので、左指をよくしゃぶっているから左利きではないということです。

指しゃぶりに関しては特に気にする必要はなさそうですね。

では遺伝に関してはどうでしょうか?

赤ちゃんの利き手に遺伝は関係ある?

実は遺伝は若干関係しているようです。これには統計が出ており、約26%程度が遺伝によって利き手が決まるという見解もあります。

ちなみに参考程度なのですが、

・両親とも右利きの場合

左利きの赤ちゃんが生まれる確率:9.5%

・片方が左利きの場合

左利きの赤ちゃんが生まれる確率:19.5%

・両親が二人とも左利きの場合

左利きの赤ちゃんが生まれる確率:26.1%

参照元:https://kawakamiclinic.or.jp/syoni/tips/

ただ、その他の74%は普段の生活環境で決まってくると言えそうですよね。

仮に両親とも左利きだった場合でも、利き手が右ということも十分考えられますのであまり気にしなくても良いかもしれませんね。

そして何より生活環境によって利き手は決まってきますので、あまり意識しなくてもよさそうです。

利き手の矯正はした方がいいの?

「どうやら我が子は左利きらしい」

このようなケースもあるかもしれません。現代の社会生活では右利きを基準とした構造物も多くありますよね。

・駅の改札のタッチする部分

・ドアのぶ

・自動販売機のコインやお札を入れる箇所

・パソコンのマウス

・カメラのシャッター

など様々なものが右利きを基準として作られています。右利きの人からすると特に気にならないようなことでも、左利きの人からすると結構不便な部分もあります。

先を見越して左利きから右利きに矯正してあげる方がいいのではないか?

このように思うのが親心かもしれません。しかし、そういった思いがあったとしても無理な矯正は子供だけでなく我々親にとってもストレスを感じてしまうのであまりおすすめとは言えません。

なので利き手に関しては自然に子供が使いやすい手を使わせてあげるのが良いと思います。

もちろん子供が右利きになりたい!と訴えかけるようであれば協力してあげるのも大切だと思います。

本当の利き手

右ばかり使うようになったら利き手が決まったと思われがちですが、それでは利き手もどきの段階です。

例えば、右手でお箸を使い、左手でお茶碗をもったり、右手でハサミを使い、左手で折り紙を動かすなど、利き手をより使いやすくするように反利き手が補助手として使われるような両手が協応した動きができると利き手の完成と言います。

感覚統合の世界でいう両側統合という段階です。そのためには、身体の真ん中であると共に脳の真ん中である正中線が育つことで、右脳と左脳が連動した両手の協応が育ちます。

正中線が育つまでは、右は右だけ、左は左だけとそれぞれでしか使えない段階があります。ですので、いくらしつけとして「両手でお茶碗をもちなさい」と言って持てたとしても、まだそれは利き手が完成したとは言えない状態であります。

正中線の育て方

正中線を育てるためには、回る、跳ぶ、揺れるなどの平衡感覚をふんだんに使った感覚運動遊びが大切です。研究会でお伝えしているバルンポリンは正に正中線を育てるのにうってつけの運動と言えます。

外遊びが減っている現代において、利き手はいつまでに育つというよりも、小学生になってもまだ完成されていない状態のお子さんが非常に多くいらっしゃいます。持ち方をいくら矯正しても脳が育たたないと本当の意味での利き手にはなりませんので、幼少期は特にブランコなどの感覚運動遊びをたくさん経験して欲しいと思います。

まとめ

今回は赤ちゃんの利き手はいつ決まるのかなどについて考えてみました。

利き手が大体決まるのは4歳~5歳くらいということでした。そして現代社会は右利きを基準としている部分もありますが、必ずしも右利きでないといけないわけではありません。

かの有名なエジソンやアインシュタイン、ピカソなども左利きだったと言われています。

使いやすい手を使わせてあげるのが我々親にとっても子供にとってもストレスがかからない一番の方法だと言えるのかもしれませんね。

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