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先輩ママ・支援者コラム
“ゲーム”と“バルンポリン”を 繋げよう!
スーパーマリオ 3Dワールド はじめました
全国の マリオファン 待望の「スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド」が、いよいよ発売になりましたね。
我が家もマリオ大好きな息子が、お年玉の残りを 全て使い果たし 購入。(まだ2月なのに…早過ぎる!)今回は かわいい猫ちゃんもちょこちょこ出てきて、癒されます。(マリオに背後から がっと抱えられ、原始系にスイッチが入っちゃう猫ちゃんにも注目!?)
今回、協力プレイモードにすると、崖から落ちたりして戦線離脱しても、シャボン玉のような泡になって 復活。泡から出ないまま ゴール近くまで連れていってもらうことも可能です。
“早くしてよ!” と 急かされることも、“足を引っ張ってるかな…”と 申し訳なく思うこともありません。ゴール付近で ポンっと飛び出し、ゴールポールに飛び乗っちゃうことも もちろんOK! 心置きなく「ひゃっほー」とポーズをキメて、喜びを共に分かち合えますよ。10歳 ASDの母 田中ピラフです♪
ゲームとの付き合い方
ところで、みなさん、ゲームには どんなイメージを持たれていますか?
先日、宇佐川研のTwitterで、「好きなゲーム別学習攻略法」というツイートが ありましたね。
息子は、
・親しい人以外との対戦・協力プレイNG
・コツコツとポイントをクリアしていくゲームが好き
・You Tubeの ゲーム実況を 確認しながら 実戦が好き
「見通し有 コツコツ クリア型」です。
最近は、新型コロナの影響で おうち時間が増え、
「毎日、何分 ゲームしてる?」
「ゲームするとき、お約束事とかしてる?」など、
ママ友間でも、よくゲームの話題が上がるようになりました。
・時間や気分によって 一人でも お友達とでも 遊べる
・プログラミングの基礎を学べる
・大胆な仮想空間を作れ、創造性が育つ
・ゲームによって、歴史上の人物、宇宙や地理、お金の流れ等 楽しく学ぶことができる
(ちなみに、気象予報士の石原良純さんが 「ゼルダの伝説」のゲームプレイを見ながら、気象や地形などを語るYou tubeがあるのですが、とても面白かったです!)
メリット面を認め、気になるデメリット面は 家族間で話し合う「前向きな ゲームとの付き合い方」を考えるご家庭が 増えてきた印象を受けます。
今回は、家庭用のゲーム機ではないのですが、息子が一番ハマっている「アーケードゲーム」と、我が家の 付き合い方について 書いてみようと思います。
感覚過敏が和らいで
バルンポリンと出会う前の息子は、感覚過敏バリバリ。
年長の運動会では イヤーマフをしていたものの スピーカーのハウリングでパニックになり、同じ場所で行われた 卒園前のお別れ遠足は、車から降りることができませんでした。
それが、ここ1年半程 バルンポリンをするようになり、聴覚・触覚防衛反応が ずいぶん和らぎ、教室に置いているイヤーマフも、今では ほぼ出番なしのお守りとなっています。
とくに 昨年夏頃からは、「映画館に行きたい!」「花火をしよう!」など、今まで提案してもイヤだと拒否していたことを 自分からしたいと言うようになりました。
防衛反応が和らいだことで、苦手だったことにチャレンジしてみようとする姿。また、親子で行ける場所が増え、広がる余暇活動。
はじめての場所で、いろいろな表情を見せてくれる息子に、とても成長を感じるとともに、今まで 防衛反応があることで、興味があっても 出来なかったことは どんなに辛いことだっただろうと思いました。
アーケードゲームとの出会い
息子が今ハマっているアーケードゲームは「マリオ&ソニック at リオオリンピック」。You tubeで、はじめしゃちょーが プレイしている姿を見て 興味を持ったようでした。リオオリンピックなので、ずいぶん前の機種になるのですが、我が家の住む地域でも まだ数ヶ所 設置されています。
ゲーム自体は 簡単で、上から降りてくる 矢印付のノーツに合わせて、手元にあるレバーを倒したり、ぐるぐる回す。タイミングに合わせて 大きくジャンプ&激しくダッシュ。
金メダルを狙うなら、大人でも形振り構っていられない 続けてするには息切れ必須のゲームでした。
汗びっしょりになって、金メダルが獲れなくても 楽しそうに 何回もチャレンジする息子を見ての感想は、
「粗大運動もいっぱいだし、固有覚にも良さそう…。ビジョントレーニングにもなってるんじゃない!? 利用しない手はない !」
他にも、家族向けのゲームセンターには 大きなトランポリンや ボールプール、発達にも楽しくアプローチできそうなゲームが たくさんありました。
外で遊ぶ際、重力不安や ボディイメージが未発達で なかなか楽しみを見つけられなかった息子も、小さい子も遊べるようなアシスト機能があったり、敵を倒すなど 目標がはっきりしているゲームはとても楽しいようで、イキイキと遊んでいてうれしく思いました。
思いつきから、裏付けへ
アーケードゲームには どんな効果があるのか?
帰宅後、「ゲーム+ビジョントレーニング」「アーケードゲーム+リハビリ」など 思いつくワードで 色々検索してみました。
すると、有名な太鼓のゲームや、もぐら叩きのようなゲームが、福祉・高齢者向けの反射神経やバランス感覚を鍛えるリハビリテイメントマシンとして改良されデイケアに設置してあったり、eスポーツの プロを目指す子たち向けの授業で ビジョントレーニングが取り入れられていたり、アーケードゲームと発達や身体へのアプローチに関係する興味深い記事が たくさんヒットしました。
バルンポリン等 アプローチへ繋げよう
アーケードゲームは、アプローチに使える!
そして、バルンポリン等することで、さらに ゲームパフォーマンスを上げることができる!
そう考えた私は、
「バルンポリンすると、ジャンプやダッシュの時、動きやすくなるよ」
「ハンモックしながら、ママの出す指の数当てられたら、新体操の矢印(ノーツ)が見やすくなるよ」と、
ゲーム上達を匂わす声かけを するようにしてみました。
はじめてすぐは、“ふ~ん…”という なんとも薄いリアクションだったので、
私がゲームで負けたとき
「くっそ~! 次は勝ってやる!」と、
張り切ってバルンポリンに乗るようにしたら、息子も“そうなの?”という感じで、反応が良くなってきました。
+α お金にも 興味を
あと、 ゲームの資金について。
息子の好きなゲームは、1回 200円。
2週間に1回のペースでゲームをプレイしに行くとして、やはり5回はしたいだろうということで、小学生にしては少しお高めですが “1日100円”の お小遣いとしました。
自分のお小遣いの中で やりくりできるようになって欲しいので、100円ショップのお薬カレンダーのポケットに、毎日100円づつ入れ、貯めたお金でゲームをすることにしました。
息子は、100円玉1枚と、10円玉10枚が 100円なのは理解できていましたが、50円玉・5円玉が入ると分からなくなるようでした。カレンダーの中に、たまに50円玉や10円玉を入れることで、全部同じ100円と理解できるようになりました。
子どもの目線
子どもと接する時、“子どもの目線に立って”と、よくアドバイスを受けます。
私も常日頃 心がけて過ごしていますが、とりわけ 息子が夢中なゲームに関しては、私が想像していたよりも、“はるか先を見て 挑んでいる”と 気付きました。
目標到達のために 必要な手段を あれこれ自分なりに考え、You tubeや ネットを駆使し 情報を集める。そして、大人も唸るアイデアを出してきます。(斬新すぎるアイデアで、違う意味で 唸ることも多々ありますが…。笑)
宇佐川研でもよく「楽しい先に発達がある」というお話をされます。私はこの言葉にとても感銘を受け、家庭での実践でも 親子で楽しむことを第一にしたいと思っています。
今回、ゲームを通し、本人が楽しいと思えるものを より楽しめる体や心になるよう、アプロ―チを通して 応援するという形もあることに気付きました。
これは、ゲームだけに限らないことだと思います。
“子どもが興味があることを、思いきり一緒に楽しんでみる!”
これだけでも、これまでとは違う 子どもの世界が 見えてくるのではないでしょうか。
田中ピラフ
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