『つながる瞬間』第2回 群馬宇佐川研より  

『つながる瞬間』第2回 群馬宇佐川研


 
雪の心配がされる中でしたが、群馬県甘楽町に、総勢116名の実践家が集合しました。
 
 

実践家 総勢116名


東京、千葉、埼玉、栃木、神奈川、長野と他県からもかけつけてくださったり、なんと、地元の上毛新聞さんが取材にいらしてくださいました。
 
 
すでに、11日付の上毛新聞に掲載されましたので、群馬県の皆さんは見てくださいね。

2月11日付 上毛新聞様

「高次化理論」が有効な理由

前回の群馬が初回にして86名のご参加でしたが、今回参加された方の半数以上がリピートしてくださった方でしたので、私たち宇佐川研の内容に共感してくださっていることがよく伝わってきました。
 
 
初参加の方も半数近くいらっしゃいましたので、前回の復習から始めました。
 
 
「感覚と運動の高次化理論」の根幹である、
 
 
「発達臨床的子ども理解」
 
 
について、
 
 
①おおよその発達を知ること
②発達の全体性を考えること
③発達の意味性をつなぐ
 
という3つの視点の大切さを事例を交えてお伝えしました。
 
 
この3つの視点をつなぎ合わせると、ほんの小さなしぐさからたくさんの情報を見つけることができること。
 
 
逆にこのささいなしぐさを読み取れないと、適切な支援につながらないばかりか、子どもたちに根性論のような無理の多い課題を押し付け、
 
 
子どもたちの心をつぶしかねないことを事例を通して理解していただきました。
 
 
眼球が動かし辛い子にとって、漢字の書字の宿題がどれほどキツイ宿題なのか。
 
 
それなのに、枠の中にきれいに書けないからと、努力が足りないと言って、何十回も書かせる宿題を出させることがどれでけ無意味で辛いことなのかを、発達的背景からお伝えしました。
 
 
視力が弱い人に、見えないなら、見えるまで100回読めとは言わないと思います。
 
 
しかしながら、眼球運動が良くない、空間構成がうまくできない子どもたちには、その発達的背景が分からないので、恐ろしい努力をしいられてしまう現状がまだまだ見受けられます。
 
 
眼球運動が良くないのであれば、ブランコに5分でも乗ってきてもらうことの方が、どれだけ効果があるのかということを、今回のメインテーマである
 
 
「平衡感覚」の仕組みと合わせてお伝えしました。
 
 

そして、復習のもう一つとして、2つの「触覚」についてお伝えしました。

 

  私たちが通常思い浮かべるのは、触り分けたりする「識別的に使う触覚」です。  

触覚にはもう一つの触覚「原始的な触覚」、自分の身を守るために使う触覚があることをお伝えしました。
 

この原始的な触覚が常にはたらきっぱなしの状態が触覚防衛と言われる状態です。  

触覚防衛反応が改善しないと、どれだけ生きづらさがあるのか。  

また、同じ仕組みで起こる聴覚防衛があるだけで、どれだけ外出先が狭めまれるのか。

日常生活の中でも辛い場面が多いこと。スーパーの食料品売り場がどれだけ音の洪水で頭が痛くなるのかということを知っていただきました。 

高次化理論をよりよく生かすために、絶対に知らないといけない基礎感覚の「平衡感覚」については理論だけでなく実技やワークなども取り入れながら理解を深めました。 
 
 
総勢116名で行うバルンポリン(「ピーナッツ型バランスボールとトランポリン」を組み合わせた実技)はなかなかの迫力がありました。
 
 

見よう見まねで行うのと、実際に指導を受けて行うことでの効果の違いを実感していただけたことと思います。
 
 
 

後半の、宇佐川研の真骨頂ケーススタディでは、前回11月に行ったケーススタディからの成長の様子を最初にいただきました。
 
 
支援開始から1か月ほどで、お母さんが驚くほどの落ち着きを取り戻すなど、原理原則からの理解の大切さを実感の伴うメッセージをいただきました。
 
 
 

今回のケーススタディも保護者によるものでした。
 
 
我が子でありながら、なぜこんなに育てることが難しいのか?
 
 
相談しても、納得のいく話、改善につながる話がもらえない中での今回のケーススタディでした。
 
 
参加者からはそんな小さな情報が、大きなカギになるのかというメッセージなどもいただいております。
 
 
個人上に関係するので、内容についてはお伝え出来ませんが、ぜひとも全国の宇佐川研でケーススタディの大切さを実感しに来てください。
 
 
静岡県から来てくださった先生はこのケーススタディを静岡だけでは足りないので、群馬までいらしたそうです。
 
 
頭が下がる思いと、このように熱心な支援学校の先生が全国に広がったら、日本の支援はすぐに良くなると思った次第です。
 
 
 
研究会が終わった瞬間から、参加者の方から次はいつですか?

 
という声を多数いただきました。
 
 

東京以外の開催は一人で講師を行っていますのでお約束はできないことが残念で仕方がない思いです。
 
 
次回を期待していただけるほど、目の前のお子さんに必要な内容であることを100名を超える方々に気づいていただけたことに感謝しかありません。
 
 
そして、100名を超える仲間が集うことで、様々な人とのつながりができてきました。
 
 
市の教育庁さんが動いてくださったり、新聞社も協力いただいたり、そしてなりよりも、参加された実践家同士が交流することで新しいエナジーを生み出しています。
 
 
傍観者でいるのか、大変であっても実践家として行動するのか?
 
 
実践する中でしか、発達支援はうまくいきません。
 
 
 
行動が全てです。
 
 
この群馬開催には、地元群馬の3人のお母さんで運営してくださっています。
 
 
3人で1600枚ものチラシを各教育機関に届けたり、現場の先生にどれだけ子どもたちに必要な内容であるのか知ってほしいということを、説得に回ってくれたそうです。
 
 
この行動力すごい!として言いようがありません。
 
 
仕事をされ、家事をされ、子育てをして、さらに研究会のために多大な時間と労力を数か月に渡りさいてくださっての開催です。
 
 
 
なぜ、そこまで行動できるのかを、後日掲載いたします。
 
 
お母さん方の切なる思いをぜひ、全国の方が受け止めてくださることを願っております。
 
 
私たち一研究会にできることは限られております。
 
 
少しでも私たち研究会の活動にご賛同いただける方は、コメント欄にメッセージや、下記メールにご連絡ください。
 
 
次年度へ向けて「宇佐川研サポーターズ」を募集いたします。
 
 
みなさんの応援をお待ちしております。
 
 
宇佐川研 代表
植竹
 

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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