『新しい出会いに向けて ~防衛反応の理解に基づいた出会いを~』

みなさんこんにちは。

宇佐川研代表の植竹です。

2019年度もよろしくお願いいたします。

きっと、今日あたりで始業式、入学式を終えたころかと思います。

新しい出会いはいかがでしょうか?

子どもたちはもちろんのこと、大人もドキドキしながら新しい環境で過ごしていることかと思います。

私は、入学式で新小学一年生のお名前をお一人お一人呼ばせていただきました。

緊張で今にも泣きだしそうなお子さんもいました。聴覚防衛反応が出やすいことも入学前の情報で知っているお子さんもいましたので、お名前を呼ぶ際はアイコンタクトを取ってから、できる限り優しく(名前の最初の音を優しく発声するように注意しました)、びっくりしないような声でお名前を呼ぶことに注力しました。

泣き出しそうだったお友達も、目が合うと「読んでもいいよ」と、コクンってうなずいて知らせてくれました。

向けられたマイクにしっかりと返事を返し、手も上げて立派に応えてくれました。

新入生にとり、初めての体育館、初めての教室、初めて出会う先生。

すべてが初めて物語です。どのお子さんもドキドキしていますが、さらに触覚防衛反応、聴覚防衛反応の症状が出ているお子さんにとっては、通常の数十倍のドキドキ、怖れ、緊張、その後、数十倍の疲れとなります。

新しい環境は、場所や人など見通しがつかないからこそ、通常よりも防衛反応が強く出やすくなるものです。

(なぜなら、扉の先には怖い音がでるかもしれない。いきなり大きな声で話出す人かもしれない。など見通せないことというのは、一寸先は闇というような状況だからです。)

防衛反応は自律神経的な症状として出てきます。考えてイヤとかいう次元ではなく、瞬間的に命の危険を感じる信号として身を守る反応として出ていることを理解してあげてください。

だから、例え泣いたとしてもそれは、ワガママなどではなく、命を脅かされるくらい恐ろしい思いをしているのだと想像してあげてください。

新入生にかかわらず、初めて出会うお子さんに対しては、特に注意して関わってほしいと思います

・いきなり大きな声は出さないこと。

・背後からいきなり声をかけず、正面から手を振るなど注意を喚起してから声をかけるようにする。

・いきなり触れずに、「手をつなごうか」など事前のお知らせをすること。

・触れる際は、指先だけで触れずに、手のひら全体でふれるようにすること。

など、少し気持ちに寄り添ってあげればできることをぜひしてあげてほしいと思います。

ほんの少しかかわり方を変えてあげるだけで、きっと子どもたちは安心して新しい環境へ入っていけると思います。

ほんの少し「触覚防衛・聴覚防衛」について知識があるだけで、子どもたちの心は楽になれます。

防衛反応に関して過去の記事を掲載しました。合わせてお読みいただき、理解に基づく支援をすすめていただきたく思います。

安心できる先生がいること。

これほど大きな心のよりどころはありません。

安心できる人がいるからこそ、安心できる環境になります。安心だと思えるからこそ、保護者も安心して不安な気持ちの子どもたちを送り出せる原動力になるかと思います。

2019年度も宇佐川研は「理解に基づく支援」を広げていきたいと考えておりますので、お力添えをよろしくお願いいたします。

宇佐川研 代表

植竹

音におびえる子どもたち-聴覚防衛反応の理解と改善-
www.manabinoba.com/tsurezure/19095.html

音におびえる子どもたち(2)-当事者が語る生き辛さ-
www.manabinoba.com/tsurezure/19129.html

絶対知ってほしい「触覚防衛(触覚過敏)」反応を示す子の理解
www.manabinoba.com/tsurezure/19536.html

触覚防衛反応のメカニズム~そして改善へ~
www.manabinoba.com/tsurezure/19590.html

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香川、山口開催の宇佐川研では、今回書きました「防衛反応の理解と改善へ向けてのアプローチ」について詳しく解説していきます。

【第1回 香川 宇佐川研】
4月27日(土)10:00〜16:45
www.kokuchpro.com/event/usaken_kagawa1/

※4月より参加費の改定を行います。

【第3回 岡山 宇佐川研】
4月28日(日)10:00〜16:45
www.kokuchpro.com/event/usaken_okayama3/

 
 【第1回 山口 宇佐川研】

4月29日(月祝)10:00~16:45

peatix.com/event/632413

※山口は会場の都合上、事前決済でお願いいたします。

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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