『未来の扉』第2回 山梨 宇佐川研より

『未来の扉』第2回 山梨 宇佐川研より

障害者の日にあたる、12月9日に甲府市にて、第2回山梨宇佐川研を開催いたしました。


今回は甲府市を中心とした支援学校の若手の先生方が、あきらめない支援、子どもたちの可能性を精一杯広げる支援を山梨県に広げたいという思いで、各支援学校や保健施設へと一枚一枚チラシを配っての開催となりました。


当日は、なんと支援学校の校長先生もご参加いただき、


「私もかつて宇佐川先生から教わったことがあるんです。」と、なつかしさと、高次化理論の大切さを校長先生から伺うことができました。


さらに、今回は来春から支援学校へ採用が決まっている大学生、大学院生が10名以上参加し、支援の基本を学んでくださいました。


初参加の方が7割近くいらしたので、前回の復習も交えつつ、子どもたちのを理解していくための視点を、事例を交えてできる限り分かりやすくお伝えしました。


復習では、いかに「触覚」を使えることが大切なのか、また、「触覚防衛反応」を示す子どもたちが苦労して生きているのかを、実感していただきました。


さらに、脳のメカニズムからお伝えし、「触覚防衛」の改善へのアプローチをいくつかの具体例とともにお伝えしました。


防衛反応の改善には、触覚の使い方としても、「識別的な触覚」を育てることが求められます。


意図的に触覚を使ってもらうことで、防衛反応としてあらわれる「原始的な触覚」に抑制がかかるようにすること。


活動としても、意図的な活動を行えるように、子どもたちに呼びかけてから触れるようにすることや、その子にとり楽しいと思える活動を通して、大脳新皮質を使うような活動をしていくことを伝えました。


また、保護者の方のご参加も多いので、お母さんが電動ハブラシを歯(どちらかというと歯ぐき)に当ててあげることで、固有覚刺激も使いつつ、意図的な触覚を使うことでの、口腔内の触覚防衛反応の軽減へのアプローチなどもご紹介しました。


また、聴覚防衛反応を示すお子さんも、触覚防衛反応と同じ原理になるので、識別的な関わりを促すと同時に、


「脳の覚醒を高める」ことが支援のカギになることもお伝えしました。


その「脳の覚醒」を高めるために、今回のメインである「平衡感覚(前庭感覚)」について仕組みとはたらきについて理解を深めました。


特に、富士急ハイランドのある山梨県ですので、ジェットコースター効果とゆりかご効果の違いなどを、ご自身の体験と合わせてイメージすることで、理解が深まったようです。


そして、姿勢調節機能について、「筋緊張と筋力」の違いについて事例を通してお話しました。


姿勢が悪いからと言って、筋トレばかりを促すのはナンセンスもはなはだしく、姿勢が崩れやすいのであれば、ブランコに5分でも乗ってきてもらう方が何百倍(ちょっと言い過ぎですが、そのくらい意味が違います)も効果の出る支援になることをお伝えしました。


そして、学習支援の視点で欠かせないのが、「眼球運動」の読み取りです。


いま、眼球が動かないお子さんが急増しているように思います。


それは、子どもたちが育つ環境が、20年前とでは全く違うからです。


危ないからと、公立幼稚園、小学校からブランコを撤去してしまった自治体もあるからです。


ブランコによる事故は危ないかもしれませんが、子どもたちの発達に与える影響はもっと危ないものとさせていることに行政は気がついていないのでしょう。


また、お母さんの子どもを産むまでの環境も昔とは違います。


あまりにも便利になり過ぎて、お母さんも身体を動かすことが激減しています。お母さんが動かないということは、お腹の中の赤ちゃんへも感覚刺激はほとんど届きません。


もちろん、激しい動きは危険ですが、生活の中で得ていた感覚刺激ですら、無いままお腹の中で育ち、さらに産まれてからも、危険だからと身体を使った遊びをしない子どもたちの発達は危険に脅かされています。


昔なら、友達との遊びの中で療育されていたものが、今では意図的に環境を整えなければ、子どもたちの身体は育たずじまいになりがちだからです。


平衡感覚遊びをしないがために、正中軸が育たつじまいにいることの代償をもっと真剣に考えなければいけないと思っています。

今回はケーススタディにお母さんとお子さんも駆けつけてくださいました。


非常に愛らしく、大好きな先生を心の底から応援しているようでした。


私たち支援者が学び成長した分が、子どもたちの成長に直結するからです。

来春四月から現場に出る大学生も含め、若手の先生方が未来の子どもたちの扉を開くために懸命に取り組んでくれた山梨宇佐川研、未来が楽しみです。


バルーンポリンにもたくさんの方が挑戦してくださいました。


山梨をはじめ、発達ロケットを🚀さらに打ち上げていってほしいと思います。


改めて、基礎感覚を育てることの大切さ。中でも平衡感覚を育てることなくして、本当の支援はあり得ないと思っています。


感覚を耕すことではじめて高次化理論の本領も発揮します。


ぜひ、全国で開催する宇佐川研にいらしてください。難しいことをせずとも、子どもたちの真の力を引き出す視点を得られますから^_^


あなたの一歩が子どもたちの未来の扉を開きます🚪


宇佐川研
植竹
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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