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コンフォートゾーンを抜け出せ!

『実践力とコンフォートゾーン』東京 宇佐川研6月度より

 

先週金曜、東京宇佐川研の6月度を開催しました。

今月より通常のケーススタディです。

宇佐川研としては、28年間続けているケーススタディが通常としていますが、世の中では、ケーススタディというものが

なかなか浸透していないことを実感しています。なぜなら、大量の知識と経験を必要とするからです。

 

宇佐川研のケーススタディでは、主訴に対して、多面的な考察をしていきます。

その際に、様々な情報に対して、「発達的な意味付け」を行い、つまずきのボトルネックを探っていきます。

 

しかしながら、些細な情報から、発達的意味付けを行うには、膨大な知識と実践経験が必要となります。

 

今回は、ケース発表者がこれまでの実践ではダメだ!

 

と、のたうち回りながら、何度も書き直してケース資料をまとめてきました。

 

「子どもを捉える眼」を養うには、「感覚と運動の高次化理論」を用いるならば、

 

『発達臨床的子ども理解」という視点が必要になります。

それは、対象児の認知発達段階や、障害症例ごとのおおよその育ちの全体性、そしてしぐさなどに潜む発達的な意味を読みとる力です。

これは、一朝一夕では身につかない力です。知識を蓄えつつ、ケーススタディを通して、仮設と検証を繰り返す中で精度の高い臨床仮説となるのです。

 

「ダウン症」のお子さんを例にして考察してみましょう。

1.認知発達段階は「パターン知覚水準」のお子さんと仮定

目が少しずつ使えてくるものの、まだ触覚と具体物を中心に外界を捉えており、パターン的な活動であれば安定した力を発揮できるものの、新しい場面などでは拒否や対応できないことが多い段階です。

 

2.発達の全体性としては、全体を捉える力は比較的に育ちやすく、誰とでも穏やかに楽しく関係性を作りやすい。しかしながら、細部を捉える力が上がりにくいので、文字や数の概念が積み重ねにくいことが多い。

3.発達の意味性では、例えば、「よく目の横で手をひらひらと振っていることが多い。」この手をひらひらとしているしぐさに、発達の意味性を見いだせるかどうかが、実践力を左右します。この手のひらひらとしたしぐさは、「周辺視遊び」と言えます。視覚で意図的に情報を得るには、目の機能として、中心視で見る力が必要です。

 

しかしながら、眼球運動が未発達であったり、知的好奇心が育ちきれていない時には、目の眼軸を対象物へ向けることができず、視野の周辺部に刺激を入れるような行動が出やすくなります。

 

そして、このような状態像から、「周辺視遊び」→「眼球運動未発達」「覚醒が低いことが多い」→「低緊張」→「平衡感覚の低反応性」が予測されるというところまで仮説が作られます。

 

この、1.2.3をつなぎ合わせることで、精度の高い仮説、指導計画、療育計画となっていき、そして、検証として実践を展開してくのです。

この事例であれば、発達課題のボトルネックとして、平衡感覚のつまずきを考えます。

平衡感覚の改善から、覚醒レベルの向上、姿勢、眼球運動の向上をねらいます。そして、視覚記憶を高めていきます。特に、細部の視覚記憶を高めることで、数概念、文字概念の向上を図り、生活の中の順序性や時間概念を高め、予測的な生活ができるように支援します。楽しい見通しを支えに、目の前の少し苦手なことも乗り越えられるように支援します。文字概念、より高次なことばを使うことで、自分の心の統制を図れるようにし、心の調整力を高め、人と関わりながら生活の質を高めていけるようにする。

 

というのような、発達の意味性をつなぎ合わせた支援計画を検討します。

 

ビギナーにとり、仮説立ては非常にキツイ作業であります。研究会に参加しても、最初は意味が汲み取れず、辛い時間となりがちです。

また、東京宇佐川研は金曜の夜に開催しています。世の中の人が楽しそうにお酒でも飲んでいる時間に、仕事を急いで上がり、研究会場へ急いで駆けつけ、あげくの果てには読み取れずに苦戦したりします。

 

そのような非常に居心地の悪い時間と環境を自ら選んで過ごした先に、実践家としての力が高まるのです。

 

実践家として力を高めたいのであれば、日常の快適空間(コンフォートゾーン)から抜け出し、

少し居心地の悪い環境へ自ら入っていくことが必要です。

6月から全国で宇佐川研が開催されます。ぜひ、コンフォートゾーンから抜け出していってください。

 

あなたの一歩から本当の支援が始まります。

 

宇佐川研 代表

植竹

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