『心がつなぐ支援の輪』第1回 群馬宇佐川研より

『心がつなぐ支援の輪』群馬宇佐川研より
 


群馬初開催となる宇佐川研を勤労感謝の日の11月23日に開催いたしました。
 
 
今回の開催は、群馬のお母さんの想いが重なっての開催です。
 
 
我が子の発達に何か気になることがある。でも、誰に相談してよいのかわからない。悩んでいるうちに時間ばかりが過ぎていく。
 
 
子育ては一向に楽にならない。
 
 
友達に相談しても「うちもそうよ」
 
 
家族に相談しても「子供なんてみんなそんなもんじゃない」
 
 
と、言われ、そのうち前へ向いて歩くことが辛くなる。
 
 
幼稚園や保育所へ行けば、我が子と友達との育ちの違いが気になって仕方がない。
 
 
気にしたって仕方がないと分かっていても、みんなが当たり前にできていることが我が子だけができない。

 
同じになって欲しいとは言わない。
 
 
せめて、「なぜできないのか?」を知りたかった。
 
 
 
そのような想いが重なり、群馬から東京まで毎月研究会に通って来てくださるお母さん方の行動と願いを受けての開催でした。
 
 
 
準備グループのお母さんが、一枚一枚チラシをもって、教育機関や保健機関、子どもたちが参加するサークル活動など、到るところに参加を促してくださいました。
 
 
最初は受け取ってくれない事業所さんなどいろいろなことがあり、LINEグループで「チーン、心がおれそうです。」とつぶやいていました。
 
 
でも、ここで折れたら、何も変わらない。地域の子どもたちは私達が守るんだ!
 
 
と、何度も何度も足を運び、最後にはコンビニにチラシを貼ってくださったり、口コミで会場いっぱいの86名のご参加をいただきました。
 
 
何と、開催当日は会場としてお借りした、富岡市の教育長さんが休日にもかかわらず、直々にご挨拶に来ていただきました。
 
 
こんな熱い街での開催は初めてです。
 
 
内容は、「子どもを捉える眼」と基礎感覚の大切さとして「触覚」について講義と実技を行いました。
 
 
6時間に及ぶ研究会ですが、最初から最後まで熱心に耳を傾けてくださり、そして、研究会終了後も7時すぎまで質問してくださいました。
 
 
きっと今回参加してくださった方は分かってくださったと思います。
 
 
ほんの少しの知識と技術があるだけで、子どもたちが伸びていけることを。
 
  

そして今の子育ての環境は、自然に任せているだけでは、育ちにくい状況になっていることを。
 
 
だからこそ、今とこれからの未来に向けた子育てを一緒につくっていく必要性があります。
 
 
その際に、わからないことをわからないままにせず、少しずつでも知識を取り入れていただけたらと思います。
 
 
今回は群馬においてスタートにすぎません。そしてイチ研究会ごときのできることはたかが知れています。
 
 
ここからは、地元の方が学ばれたことを一つでもよいから実践し、何か一つでも結果を得ていただくことしかありません。
 
 
そのきっかけに宇佐川研がなれたら、宇佐川浩先生も喜んでくださるのではないかと思います。
 
 
「母の想い」の大きさと強さを本当に強く感じました。
 
 
そして、その想いに心と行動を傾けてくださる富岡市のみなさん、群馬を中心にご参加くださったみなさんに感謝申し上げます。
 
 
未来は、「今」の積み重ねです。
 
 
子どもたちの「今」を大切に、一緒に歩んでいきましょう。
 
 
本当にありがとうございました。
 
 
宇佐川研 代表
植竹安彦

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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