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基礎感覚
支援のいろは
先輩ママ・支援者コラム
『基礎感覚』の世界から見た発達障害の理解
『基礎感覚』の世界から見た発達障害の理解
目次
~”実践力”を支える基礎知識 & ”実践力”を広げる基礎知識~
~目次~
第1章:基礎感覚(=初期感覚)の世界
第2章:発達障害(=●●●のつまずき)の理解(編集中)
第3章:「●●●のつまずき」と「基礎感覚」(編集中)
第1章:基礎感覚(=初期感覚)の世界
Ⅰ 最重要テーマ:
参考:(発達障害臨床研究会編:発達支援実践塾(学苑社) https://amzn.to/2ITTuGp
★基礎感覚(初期感覚)へのアプローチが、
A)初期学習(言葉や文字・数の学習のはるか以前)の土台をなし、
B)高次感覚(視知覚や聴知覚)ベースの認知を育て
C)適応力(その時・その場・その状況に合わせる力)の基礎(≒感覚統合)を作る
★基礎感覚★
↓↓
↓主として「感覚と運動の高次化理論(宇佐川浩教授の理論)」の体系
↓ ↓
↓ ●視覚(見て覚え、考え、判断)
↓ ●聴覚(聞いて覚え、考え、判断)
↓
主として「感覚統合理論」の体系
↓
●周りの人たちと共感的に関わる(対人関係・社会性)
●適切なコミュニケーションを取ることが出来る
●その場の状況に合わせて行動することが出来る
●注意の集中・持続が出来る
●上手に手足・からだを動かすことが出来る
Ⅱ そもそも「基礎感覚」ってなんだ?・・・・・・・
1. 押さえるべきは3種類
①触覚
②固有覚
③前庭覚(平衡感覚)
2. 「基礎感覚」を学んでいくためには・・・・・・
「脳・神経系」と「感覚器」の仕組み(解剖学)とはたらき(生理学)を知っておくとよい
=「教育・福祉」の体系とは基礎学問を異にする(異質的な)分野
1)たとえ、”肢体”不自由の子どもたちだったとしても、「運動」のみならず「感覚」も重要
2)「運動」と「感覚」は、どの様に関係している?
キーワード:「脳」=Output(運動出力)だけでなく、Input(感覚入力)の交通整理を担う器官
3. 学習法:「自分の身体で”実感”しながら」でしか学べない
=何故ならほとんど無意識に使っている感覚がモノをいうからです!
4. 習得効果:対象児(生徒・担当児)理解(実態把握やアセスメント)の一助
&保育・教育・療育の実践アイディアの拡大
5. 意識して使える「高次感覚(視覚・聴覚など)」には3つの条件(特徴)があります
1)どこで感じてるか(受容器)が、すぐに分かる(自覚できる)
2)いつ使っている(作動のON-OFF)が、すぐに分かる(自覚できる)
3)どのように使っているか(はたらき)が、すぐに分かる(自覚できる)
Ⅲ 「基礎感覚」を重視している分野の一つが「感覚統合」
1. 「感覚統合」は、脳の中での感覚情報を「交通整理」していく機能
1)エアーズ(Anna.Jean.Ayers/1923-1988:アメリカの作業療法士)が構築した、発達につまずきのある子ども達のためのリハビリテーション技法の体系
2)もともとの対象は、学習障害児(Learnning Disability)
3)学習障害の症状を「脳(中枢神経系)の発達の歪み・偏り」としてとらえる
4)「統合(Integration)」という考え方
=2つ、または、ぞれ以上の機能、あるいは過程が、脳の反応の適応性を増強する
(エアーズ著/鎌倉訳:「感覚統合と学習障害、P33.協同医書)より
5)「感覚統合」を、木村流に言い換えると、
脳の中に流れ込んでくる様々な感覚情報を「交通整理」する脳のはたらき
6)「感覚統合」の産物 → 「適応反応」
「適応反応」の統合 → 「適応力」・・・「その時・その場・その状況」にあわせる力
(適応力という表現は一般的ではなく、木村順の用語です)
3. 「脳」が発達するって?
1)適切なネットワーク=配線回路(軸索+樹状突起)を作り上げること
2)それぞれの回路のスイッチ(シナップス)が順調にはたらき始めること
4. 「脳」が発達するためには、二つの栄養が必要
1)「物質」としての栄養
①酸素 :呼吸によって摂取
②ブドウ糖、各種のアミノ酸 等々:飲食物から摂取
2)その脳の状態に見合った「適切な感覚情報(感覚刺激)」が絶対的に必要
5. さらに、”基礎感覚”を重視している「感覚統合」は誤解されやすい!
1)「理論」そのものが難解だから、 ~もともと「脳」の話は難しい
2)普段、無意識に使っている「感覚」について理解することが最も重要であるにもかかわらず、言葉の上だけの表層的な理解に留まりやすい。
だから、 ~「実感」しながら理解することが困難
3)その上、実践活動が、「運動(=出力系)遊び」に見えやすい
4)だから、理論と臨床像(=発達像や症状)とが、つながりにくい
6. 「感覚統合」と「保育・教育」の関係を花を咲かせることでたとえると・・・・・・・
第2章:発達障害(=●●●のつまずき)の理解
以降、編集次第更新します。
コメント
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[…] 宇佐川研のケーススタディーやセミナーに参加して、基礎感覚(触覚・固有覚・平衡感覚)という土台ができることで、関わる人との関係を育めるようになり、安心感が生まれてくるこ […]