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マイルールに苦しむASD児への支援

目次

ルールは理解しているのだけれど

5歳児のお子さんをもつお母さんからの相談がありました。

ルールは一通り理解できるのだけれども、その理解がかたくなで、ついそのルールにそぐわない様子を見ると、電車の中や街の中でも「あの人、ルール守っていない!」と大きな声で指摘をしてしまうとのことです。そのほかにも、特に自分の生活に関するルールと違う出来事が起こると、大泣きになってしまうということでした。

いくつかのエピソードとして、電車に乗った際に目の前に体形がふくよかな方が座ったそうです。すると、「あの人、1人分からはみ出してる。ダメだよね」と大きな声で。

お母さんは慌てて、謝りつつも次の駅で降りてしまったそうです。

いつも電車に乗った際に、お母さんから他の人も座るから荷物は自分の膝の上に置くようにと言われており、一人の幅を守れば他の人も座れるということを教わっていたからです。

お約束をよく守れているのだけれども、時と場合で違うことをどのように教えたらよいのかご相談がありました。

第一ルールと第二ルール

このお子さんはお母さんから教わったお約束をとてもよく守っていると言えます。でも通常と違う場面では違うルールが適応されるということをまだ教わっていないだけとも解釈できます。

例えば、「赤信号は止まれ」という交通ルールがあります。でも、サイレンを鳴らしている救急車や消防車等は赤信号でも気を付けながら交差点を通過することができます。「赤信号は止まれ」しか教わっていないお子さんからすると、救急車がルール違反をしているとなり、大騒ぎになることでしょう。

図1 救急車が赤信号を進むのは第二ルール

ではそこで、「赤信号は止まれ」は第一ルール(通常ルール)って言うんだよ。サイレンを鳴らしている救急車や消防車は緊急事態って言って、急がないといけないんだよ。救急車はケガをしてしまった人を急いで病院へ運ばないといけないよね。消防車なら急いで火事の火を消しに行かないといけないよね。

だから、サイレンを鳴らしている車は「赤信号でも進んで良いんだよ」これを第二ルール(緊急ルール)って言うんだよ。

と教えてあげてはどうでしょうか?お子さんの理解力によって納得できることと、できないことがあるかと思います。

それでも大人の都合でルールがねじ曲げられている姿は、言葉を表面通りにしかつけ止められない子にとり一大事の大パニックになってしまう状況でもあります。

できれば視覚的に一次ルールと二次ルール、場合によっては、三次ルールと状況ごとにルールが変わることを教えていってあげてみてはどうでしょうか?

褒めてられてこそ耳のシャッターが開きます

二次ルールを教える際に気を付けたいポイントがあります。

まず、お子さんが緊急事態の場面を見た際に「これはおかしい!納得できない!」ということを言ったとしても、決して叱ったりしてはいけません。叱ってしまったら、耳のシャッターは閉じてしまい、いくらアドバイスをしようにも聞く耳には永遠になりません。

それこそ、「よくルールを守れたね。」実は第二ルールというのがあってね、まだ知らなかったよね。と伝えるべきことを伝えていきましょう。できれば、お出かけ前に想定できる第二ルール、第三ルールを伝えておくことで、お子さんも「アッ、第二ルールしてるね」と怒るのではなくニヤニヤと見つめるかもしれません。

子どもの世界からの支援を

今回のエピソードはASDの中でも、かつてアスペルガー障害と言われていたお子さんによく見られるエピソードです。

大人から見た世界で子どもたちの行動を見てしまうと、わがままや言うことを聞けない子と捉えられてしまうかもしれません。

でも、子どもたち一人一人の理解度(認知発達段階)や特性、キャラクターから見ていくと、決して子どもたちは「わがまま」なんかではなく、教えたことを自分ができる理解の仕方でけな気に守ろうとしている子と映るのではないでしょうか?

宇佐川研では、毎月ケーススタディと言われる子ども理解から始める支援を考える研究会を開催しています。また、保護者向けの発達理解の場として、オンラインサロンの中でも、毎月お子さんの事例を通したカンファレンス(ミニケーススタディ)を開催しています。

子ども理解から始める支援を一緒にして参りましょう。

※今回の事例はオンラインサロン発達支援.COMの公開カンファレンスのエピソードを基に、個人情報に配慮しながら一部内容を変えて作成しております。

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