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栄養学から考える、赤ちゃんの夜泣き

栄養学

赤ちゃんの夜泣きの原因は多岐に渡ります。ネットを検索すると、たくさんの夜泣きに関する投稿が出てきます。検索結果を私も見てみましたが、ほとんど触れられていないけれど非常に大切なことをお伝えしていきます。朝日を浴びよう、赤ちゃん体操をしようなど、検索して出てくる内容は今回カットしています。他の方の投稿を見ても改善しない方はぜひお読みいただけたらと思います。

赤ちゃんが生まれると定期健診がありますが、そこで見るのは赤ちゃんの体重や身長など非常に基本的なことばかりです。赤ちゃんにスポットが当たるのは当然ですが、ママの体調まできにしてくださることが少ないです。

ママも眠れていますか?などの問いかけはありますが、ママの辛さを根本解決に至るようなところまでの情報提供は非常にまれです。今回は分子栄養学講座の症例検討会で出てきた内容を基にお伝えしてきます。特に母乳だけで育てられている方は参考にしていただけたらと思います。

目次

眠るために必要な脳内ホルモン

乳児の子育ては本当に大変です。我が家も男の子三兄弟がいますが、長男は本当に眠ってくれず、夜中ずっと抱っこしたままで、抱っこしたままソファーに座り一緒に朝まで眠るような日々でした。昔の自分に教えてあげたいと思う内容をお伝えしていきます。

ママは産後の体調の変化から食事もままならいことが多いです。ただ、ママに低栄養があると母乳にも影響が出ます。眠くなるには、メラトニンという脳内ホルモンの働きが必要です。メラトニンというのは、セロトニンという同じく脳内ホルモンが夜に近づくとメラトニンに変化します。ところがビタミンB群が不足するとセロトニンが生成できず、結果として夜のメラトニンも生成できず赤ちゃんも眠りの浅い状態になってしまいます。

栄養素を摂ろう

ママの栄養状態を考えた際に、ビタミンB群がセロトニンの生成に必要とお伝えしました。もちろんビタミンB群だけでなくバランスよく食べることが大切です。特にタンパク質は身体をつくる上で全ての源になりますので、朝のタンパク質は大人も子供も大切です。

どうしても食べられないという時はサプリメントの併用なども検討してもよいと思います。ママがビタミン剤を飲みますと、赤ちゃんの尿も黄色くなることがありますので驚かないようにしてくださいね。

また、フォロアップミルクの併用も検討してもよいと思います。どうしても母乳が出にくい方もいらっしゃいますし、ママが食べられないということもありますので、保健師さんとも相談されて欲しいと思います。

大切な乳児ママの食べ物

赤ちゃんの尿の色が変わるくらい、ママの母乳から赤ちゃんへ伝わるということは、ママの食べたものがそのまま赤ちゃんに伝わるということです。当たり前なことを書いていますが、それだけ乳児期に食べるママの食品は特に大切ということです。

添加物の多い食品(コンビニ弁当など)は出来るだけ避けられたらと思います。まだ科学的な根拠は示されていませんが、発達障害の一要因に農薬や添加物の影響が言われています。カット野菜など便利ですが、カットした野菜が何日も腐らない背景を一度考えていただきたく思います。工場によっては薬品で野菜を洗い、食品添加物で野菜のシャキシャキ感を出すようにしています。それでいて野菜本来の栄養素はすでに洗い流されているということがあります。便利さと同時に失っているものがあることも時々思い出していただけたらと思います。

サプリメントの選び方

日本のサプリメントは安心と思われがちですが、欧米よりも検査基準が甘いのが日本のサプリメント業界です。良い悪いはそれぞれの判断がありますので言及は避けますが、食品会社さんが提供するサプリメントの中には、同じ工場内で普通に食品を加工している場合もあります。その際にアレルギーの原因となるものも同じ工場内で作っていることもあります。

できる限り、どのような工場で作られているものか調べてから購入して欲しいと思います。パッケージの裏側などにしっかりと示されているものを選んでください。

また、100円ショップなどで売られているサプリメントも原材料が非常に疑わしいことや成分も疑わしいこともあります。安いということはそれ相応の理由があります。大切な赤ちゃんに影響があることを考えますとサプリメント自体の購入元を選ぶことも大切になります。

海外からですとiherbなどで購入されることもあるかと思います。ドクターズベストというもの中から選ぶことなども一つの判断材料になります。

血液検査も一つの手段

年子でご出産された場合など、お二人目のお子さんが小さく生まれることが多くあります。お一人目が生まれてからママの体調が整うまで3年ほどかかるとおっしゃるお医者さんもいらっしゃいます。そのくらい出産や、乳児の子育てには栄養が必要ということです。

夜泣きが改善されない時や、念のためにという場合に早めに血液検査をしてご自身の栄養素が足りているかを判断されることも大切だと思います。

分子栄養学見地にたったお医者さんにかかられることをおススメいたします。

その他の夜泣きの要因

皮膚感覚に過敏さの強い赤ちゃんがいます。その場合、常に交感神経優位で小さな物音でもすぐに起きてしまいがちです。触覚防衛反応という状態像になりますので、詳しくは防衛反応の記事もお読みいただきたく思います。

また、傾く感覚に過敏さを示す「重力不安」「姿勢不安」という状態を示す子がいます。ほんの少し傾いただけでもひっくり返るように傾いたと感じてしまう状態です。お包みなど、赤ちゃんの背中が広い面積で包まれている状態をつくったり、小さい浮き輪にバスタオルをひいて作ったベッドなどを使うことで安心して眠れることがあります。

まとめ

赤ちゃんの夜泣きは色々な原因があります。眠くなるにはメラトニンという脳内ホルモンが必要です。メラトニンの原料のセロトニンは朝日が浴びることでも生成されます。ビタミンB6やビタミンD、ビタミンKが必要であったり、ビタミンB群が大切となります。サプリメントを考える前に、バランスよく食べること大切にしてください。その上でサプリメントなどの補助食品も上手に使ってみてくださいね。

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