『発達の視点① 認知発達と触覚の関係』

目次
認知発達の土台を支える「触覚」
認知発達を育てたいと思った際に、目で見て記憶する力を思い浮かべる方が多いと思います。
幼児向けのメソッドでもフラッシュカードを使った学習などもよく目にしますので。
目で見て分かるためには、その前の発達の土台を築けていることが大切です。
心理士の方でも見落としがちなのが「触覚」が使えていることです。
6か月の赤ちゃんは、触れてみて、唇に触れさせてみて、その後もう一度、目で見てこれは何だろう?と確認します。
赤ちゃんはまだ指先よりも唇(特に上唇)の方が感度が高いので、唇に触れさせて形態を確認しています。
1歳を過ぎた後であれば、何歳であってもまずは、手のひらや指先の触覚がしっかり使えていることが大切です。
目で見ないでも、触れただけで何の形かや、何を触れているのか分かるような触覚の育ちです。
モンテッソーリ教育の中で「ひみつ袋」という教材があります。
袋に入れた教材を手探りで見つけ出す課題です。
小さいころからスマホやタブレットPCに触れることの方が多い現代。
手を育てる視点は発達支援でとても大切だと、年々強く感じています。
視覚教材を幼児期に用いる前に、今一度お子さんの手の使い方や触覚の過敏さがないか確認していただけたらと思います。
触覚の育て方は今後の投稿でまたお伝えして参ります。
いろんな支援がありますが、お子さんの身体の機能を時間をかけて高めることを土台に据えつつ、そのほかの支援を取り入れて頂くことが良いと考えています。
触覚を整えることは、脳機能を高めることにつながります。
触覚は露出した脳とも言われています。
支援の土台に触覚の活用を据えて頂けたらと思います。
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