ikigai

『ikigaiあふれる一年へ』

改めまして2021年も宇佐川研をよろしくお願いいたします。

これまでの研究会は、発達のメカニズムを分かりやすくお伝えし、一緒に実践していけば発達につまずきのある子どもたちの支援を良くすると考えていました。

今もその思いは同じです。

でも、何かが発達支援に足りないと感じるようになりました。

研究会にご参加いただく方々は、どなたも各職場や地域で圧倒的に努力を重ねている方ばかりです。

でも孤独な思いで実践を重ねている方が多くいらっしゃるのを感じます。

研究会に参加している時、また参加した直後は意欲に溢れているのだけれど、職場に戻ると、職場の仲間との温度差を感じてしまい、その意欲がいつのまにか沈んでいってしまった仲間を何人も見てきました。

せっかく学んだ知識を生かすことが出来ずにいるということは、目の前のお子さんの支援に生かせずじまいになっているということです。

とても残念でなりません。

短期間でどんどん支援技術を高めていく仲間がいることも事実です。

その差はなんでしょうか?

私は「発達支援」という仕事に「生きがい」を大いに感じているかどうかの差だと思いました。

生きがいを感じている人は、自分の価値観をしっかりもたれている方が多いです。

他人からの評価や視線ではなく、自分にとっての価値をどこに置いているかだと捉えています。

2,3年前より「ikigai」という言葉が世界で広がっています。

「生きがい」でも「生き甲斐」でもなく「ikigai」です。

なぜ日本人はあんなによく働くのに、長寿大国なのか?という世界の疑問から湧き出てきた研究からの言葉のようです。

「ikigai」を表す図表はベン図になっています。

IKIGAIの4つの輪からなり、その重なりを考えていくものとなっています。

What I love 私が好きな事
What I am good at 私が得意な事
What I can be paid for 私が稼げる事
What the world needs you 世界が私に求めている事

この価値観に照らし合わせて自分自身について見つめていくと、自分の好きなことを職業としていて、自分の得意なことを自覚しているとも言えます。

専門的な知識や技術が世の中で生かせているということを実感できているということでもあります。

自分の力を実感できるためには、自分の関わりによるお子さんの変容を読み取れる眼が必要です。

研究会でおなじみのバルンポリンを10分間取り組んだら、いや取り組んでいる最中から姿勢が良くなってきていることを感じられたり、笑顔が増えたりと、お子さんとの関わりが、その子の人生をより良い方向へ導いていると感じられることです。

この変化をまず感じ取れるようになっていただけるようにしていきたいと思います。

さらに、お子さんの変化を喜びあえる仲間でありたいと考えています。

改めて、2021年の宇佐川研は「実践力」ということにこだわっていくこと、さらに喜びや辛さを「共感」し合える仲間としてありたいと考えています。

自分を磨き続け、高まる力が子どもたちの未来を創る「充実した今」となっていることを感じ、「ikigai」をもった支援者を一緒になりましょう。

発達支援の知識や技術を高めることだけに終わらず、支援者としての在り方も一緒に高めていく一年にしたいと思います。

あなたにとり「ikigai」に溢れる一年になりますように、今年もお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)代表
植竹安彦

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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