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『謹賀新年』

『謹賀新年』


明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
 
研究会会長の木村順より新年のご挨拶を動画にてさせていただきます。

 
 
2020年は研究会にとり節目の年となります。
 
 
宇佐川研こと発達障害臨床研究会が30周年、実践研こと発達療育実践研究会が15周年を迎えます。
 
 
発達支援の実践の場で結果を出すことにこだわり続けてこれまで活動を続けて参りました。
 
 
国による様々な法整備が進み、「発達障害」などの用語だけは認知されるようになってきました。
 
 
しかしながら、支援の現場は、20年前、30年前と大きく変わったとは言えないように私たちは感じています。
 
 
私が研究会に携わりだしたのが17年前です。そのころ研究会で教わった支援における基本的な知識というのは、まだまだ発達支援の現場における当たり前には全くなっていないと感じています。
 
 
この研究会が始まった30年前の動画を見直してみました。宇佐川浩先生の語りは全く色あせることなく、令和になった今でも必要な大切なメッセージとなっています。
 
 
宇佐川先生の30年前のメッセージ

  
 
発達につまずきのあるお子さんにとり、その子一人ひとりに適した支援をしていかないと、お子さんがもっている本当の力を引き出すことができにくくなります。
 
 
また、支援者がお子さんが示す状態像の背景にある理由や原因を理解できないと、熱心であればあるほど熱心な無理解者となり、そのお子さんの心をつぶしかねません。
 
 
これからも理解に基づく支援を私たちは大切にしたいと思っています。
 
 
そのためには、量販店のスーツではなく、オーダーメイドのスーツのように、そのお子さんの一人ひとりの様々な情報を読み取り、今そのお子さんに適した支援を提供していく力が必要だと思っています。
 
 
もちろん、これは職人さんがなすような世界かもしれません。
 
 
でも、しっかりと学んでいけば再現できます。なぜなら、宇佐川浩先生が「感覚と運動の高次化理論」を残していってくださったからです。
 
 
研究会創設30年目にあたる今だからこそ、原点に立ち戻りたいと思います。
 
 
how-toによる支援ではなく、宇佐川研が大切にしてきた発達の基礎基本をお伝えし、know-whyに基づくその子一人一人に適した支援を提供できる実践家が全国に増えていけるように努めて参ります。
 
 
そして、研究会にはなかなかご参加が難しい遠方の方や、小さいお子さんの子育て中のママが必要な知識を学べるような場もご提供していきたいと思っています。
 
  
私たちのような小さな一研究会ができることはたかがしれています。
 
 
でも、発達に興味をもってくださり、研究会にご参加くださり得た学びを実践に生かしていただけたら、少しずつでもみなさんのお住いの地域の支援が良くなっていくと確信しております。
 
 
誰かが良くしてくれるのをまつことより、私たちが日々できる小さな努力をこれからも積み重ねていきたいと思っております。
 
 
一緒に歩みを共にしてくださる方を今年もお待ちしております。
 
 
令和二年もよろしくお願い申し上げます。 
 

宇佐川研代表 
植竹


☆☆☆『宇佐川研30周年記念研究大会』☆☆☆
2020年10月3日(土)4日(日)東京にて開催。内容・場所等は後日お知らせします。

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