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子どもから教わるとはどういうこと~引っかく子もやさしい子~

目次

子どもから学ぶとは

指導をしていて「愛着形成って、そういうことかぁ」と思う瞬間がありました。

子どもたちから学ぶことが大切だと研究会でいつも自分で言いながらも、改めて気づいたことを語らせて頂きます。

友だちを引っかいてしまう子からの学びと気づき

つい手が出てしまい友達の顔を引っ掻いてしまう子。

これまで、「何でそんなことするの」と叱られてばかりで育ってきていました。

この春から私が関わることに。

着られる服は、彼の肌が許せる限られた種類のみ。

身体もお腹や内股などは絶対に触れられたくなく、身構える姿勢。

友達が近づくと警戒反応のように、目がキツくなります。

世の中は「他害をする子」と認識します。

子どものすることだからお互い様よ、と認識してくださる保護者もいれば、いつも引っかく子、引っかかれる子の図式となりがちで、またあの子ですか!?と謝罪を求められることもしばしば。

もちろん、学校や園などであれば、その管理下にいる限り、その施設の責任ではありますが、他害の場合、保護者に謝罪を求められることも。

いつも謝ってばかりの子育て。

宇佐川浩先生ならこんな時なんて言うだろう?

「君が成長した分だけ子どもは育つよ」と20年前にアドバイスを頂きました。

だから私は、お友達をひっかいてしまったお子さんのお母さんに謝罪を含めてこのように電話をしました。

「お子さんは悪くありません。

どちらの子も守れなかった私に責任があります。

本当に申し訳ありません。

本当に優しいお子さんです。ただ、人が近づくと感覚の過敏さから自分を守ろうとする反応が瞬時に出て手が出てしまうことがあります。

命を守ろうとする反応なので、良いとか悪いとかの道徳律で指導しても改善するものではありません。

感覚の過敏さ(触覚防衛反応と感覚統合では言います)、脳が危険と誤って認識してしまう部分を時間をかけて指導させてください。

そうすることによって、お子さん本来の優しい部分が表に出ることができると思っています。」

とお伝えさせていただきました。

それから毎日、感覚面の取り組みをより丁寧に、そして時間を確保して取り組み続けていったところ。

今まで絶対に触れさせなかったお腹周りが触れられたり、首回りやほっぺたもOKになったりとしてきています。

毎日取り組み始めてから1か月半がたった昨日、お子さんからもっと首と頭を触れて欲しいと私の手を取り催促が。

そして、しばらく触れていると身体の硬さが抜けて、私にもたれかかるように全ての体重と気持ちまでもを預けるようなしぐさがありました。

さらに抱えていると、甘えるような穏やかな表情で、少し笑みも浮かべていました。これまでの彼の姿からは想像もできないような優しい笑顔です。

やっと学校でも安らいで過ごせる瞬間を得たのかなと思い、私も涙が出そうになるような尊い時間となりました。

3分ほど、抱えながら頭を優しく抑えていたら、満たされたような満足げな表情に変わり、自分からふっと立ち上がっていきました。

その後、お友達がとなりにいても爪を立てることもなく、私が彼の手をとって、お友達の腕を一緒に優しくなでることをしたりと、人と優しく触れ合える手の感覚を一緒に共有したりすることもできました。

その後、教室移動の際などに、私と一緒に行きたいという要求が強く出ました。数回一緒に移動した後は、他の先生でも大丈夫になりましたが、愛着形成を取り戻すプロセスを目の前のお子さんから学ばせて頂いたように思います。

昨年、愛着障害の講座に3回参加したり、愛着障害に関する書籍も数冊読みましたが、そこでは気づけなかった世界を、一人のお子さんが教えてくれたように思います。

宇佐川先生が「あなたが成長していけば、お子さんが発達の仕組みを教えてくれるよ」と言われていた意味が、改めて分かってきたように思います。

発達の仕組みだけを語っていても、実際のお子さんから学ぶ経験が無ければ、それは机上の上の発達論で終わってしまいます。

理論を実践で確かめること、すなわちお子さんから学ばせてもらうことだと思った時間です。

貴重な気づきをさせてくれる子どもたちに感謝です。

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