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「学ぶことの意味」って何でしょう? 

「育つこと学ぶことの意味」

 支援学校で教員をしていますが、改めて自分が何のために教育をしているのか、と「ハッ!」と心が大きく動いた出来事をお話しします。

 2013年の臨床発達心理士の全国大会での出来事です。大会の中の公開シンポジウムで、書籍でしか知らなかった奈良女子大学の浜田寿美男先生のお話しを伺う機会がありました。

 『主体とは何か』というテーマの中で、「育つということ、学ぶということの意味」のお話しがありました。

 これまで、子どもを育て、学ばせていながら、その意味は?と投げかけられ、私はすぐに思いつくことができませんでした。

 浜田先生は、育つこと、学ぶこととは、「力をあらたに身につけ、その身につけた力を使って、あらたな世界を広げるということ」と話されていました。

 それは、「歩く力が身につくということは、その力を使って歩行の世界が広がるということ」、「話し聞く力が身につくということは、その力を使ってコミュニケーション(関係)の世界が広がるということ」、「文字の力が身につくということは、その力を使って、読み書きの世界が広がるということ」と話されました。

 どれも当たり前のことかもしれませんが、学び育つことで世界が広がるという教育の本質、そこに喜びや感動が子どもに生まれるから、さらに育つエネルギーになるということを再確認した一瞬でした。

 さらに「今、学びの意味」が反転しているのではないかと投げかけられました。

今の教育は、身につけた力や知識が「将来役立つ」からという建前で子どもたちに与えられ、それが身に付いたかどうかの試験が子どもたちの学習を支配し、そこに乗れない子どもの多くは「学ぶことの意味」を見失ってしまっている現状への危惧です。

 人は、「自分の手持ちの力を使い、共同の場で何かをして、そのことで人が喜ぶのを喜ぶ。」
 子どもたちは、「自らの力で自然に働きかけ、それによって人を喜ばせ、また自らが喜べる機会を持つことで自尊感情が育つ」とう発達の大原則が抜け落ちかけているという投げかけでした。

 浜田先生のお話を聞きながら、自分の教育実践を振り返っていました。

 子どもたちに、力を伸ばすことばかりに目が奪われていなかっただろうか。学んで身に付けた力を人のために生かせる場をどれだけ用意できていただろうか。自分の力が相手を喜ばせることができるのだと、実感させられる教室になっているのだろうか、と考えました。どれもこれも十分ではなかったと思いました。

 「なぜ学ぶのか?」自分も中学生くらいのころに思った気がします。その時は、将来のためとしか思わなかったように思います。今、改めて教える側となり、「学ぶ」ということの意味を考えながら教育することが大切だと思います。

 試験の点数だけではない、子どもたちが自分自身のために「学ぶ」ということを大切に思える支援・指導にしていきたいと思います。 

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