息子のトイレと基礎感覚について

早いもので、2021年も 残りわずか。
皆さん、お忙しい毎日をお過ごしのことと思います。

この年の瀬に、今年一番のビッグニュースが舞い込んできました。
それは、『息子が、学校のトイレで“うんこ”をしてきたこと。』

つい先日、息子が
「学校でうんこしたよ~!!」と報告してくれた時は、一瞬耳を疑うほど うれしかったです。

今年最後のブログが、トイレの話というのもどうかな…と悩んだのですが、
息子のトイレについての悩みは、とても長く大きなものだったので、

子どもさんのトイレで悩まれている方へ。
また、読んだら “うん(運)”がつくんじゃないかと思われる方も。笑

もっと早く宇佐川研で学んでいれば…と思うことが満載です。ぜひ、ツッコミながら読んでください。小5発達障害児の母 田中ピラフです。

赤ちゃん~園時代 慢性便秘。浣腸の恐怖。

息子は小さい頃から便秘がち。
赤ちゃんの頃は 綿棒で肛門を刺激して便意を促すことも しょっちゅう。
 
その後、1歳半の時点で独歩が遅いということで、紹介していただいたリハビリの病院の 理学療法士さんに相談したところ、
「息子さんは腹圧が弱いので、便を押し出す力が弱いんでしょうね。」と言われました。
腹圧が弱いことにくわえ、かなりの偏食もあり、水もたくさんの量が飲めなくて、1週間以上うんこが出ないこともざら。  

おなかに『の』の字を書くようにマッサージしたいけど、じっくり触られてくれない。
踏ん張りがきくように 洋式の便座の前に踏み台を置いても、爪先をちょこんと乗せるだけ。(私が便器の前に座って、私のももの上に足を乗せる方が、踏ん張れました。)

便意を感じても、便が硬くなってしまっていることが多く、出す時の痛みが怖く我慢してしまうようになっていました。

 
小児科からもらった便をやわらかくする薬(酸化マグネシウム 細粒)も、大好きなチョコソースやアイスクリームに混ぜてもザラザラ感が気になって食べられない。
水に数滴入れる無味無臭の下剤も、コップ1杯の量の水が飲めない。
便が3日出ない時は、浣腸をして出すように病院から指導あったのですが、何回も浣腸をしていると、袋を破くカサッという音にも敏感になる。
 
スナック菓子を開けるカサッという音でも「おしりㇷ゚ス(浣腸)?」と聞いてくるようになり、本当ならお楽しみのお菓子やパンの袋の音さえ、ビクビクしている息子を見て、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、親子で泣きながら浣腸したこともありました。

小学校入学頃 腸内洗浄

小学校入学前の2月頃、お腹の痛みと吐き気で救急病院へ。
腹部エコーの結果「便秘ですね。大きな硬い便の塊が出きらず残っています。」と言われました。

病院に通い、大きな注射器にぬるま湯を入れて、お尻の穴から何回もお湯を入れ、硬くなった便を 浣腸で出る位の大きさまで少しづつお湯で溶かし、便の塊を出しました。(入学式の前の顔合わせ会の日も、腸内洗浄をして学校へ行きました。)

それから2年ほど病院に通い、腸内環境を整えるミヤBM 錠と、便をやわらかくする 酸化マグネシウム 錠剤を飲み、便が硬くなってそうな時は浣腸で出す…を続けていました。
(酸化マグネシウムは錠剤にした方が飲みやすくなったようですが、飲み込むタイミングを計っていると口の中で溶けて気持ち悪く、飲めないこともよくありました。)

私も腸内洗浄での姿を見てから、またあんなことになったら大変と
「うんこ出さんと、お尻ㇷ゚ス(浣腸)せなんよ!」
と、なかば脅しながら、トイレにタブレットを持込み、長めに座らせるようにすると、少しづつトイレで出るようになってきました。(もっと早くしてあげればよかった…。)

小3 小便器で「おしり出てるよ」

小3の遠足のとき、トイレでいっしょになった先生から
「おしり出てるよ。かくしてしようね。」
と、言われました。

息子は以前、小便器からおしっこがはみ出てしまって注意されている子を何度かみていて、トイレに関してとてもセンシティブなところがありました。聴覚過敏があるので、人が注意されているのを聞くのがとても辛く、本人は今回のお尻が出ていることも怒られると思ったようでした。

先生とやり取りをして、
「小便器でおしりを出さずにおしっこする練習、先生とする?おうちでママとする?」
と聞くと、
「ママとする。学校では一人のところで(個室で、おしっこ)します。」
と、答えました。
 
学校ではおしっこも個室を使うようになりましたが、念のため 小便器に貼る的シールと、小便器の使い方の〇×ポスター作成して持ち込みました。

それから、お尻を出さずに 少しズボンをずらして おしっこをする練習を家でしましたが、
・おしっこでパンツやズボンが濡れないか心配(替えを持たせても、ダメ)
・おしりにズボンをひっかけておくことができない(ボディーイメージ未発達)

ここは無理に練習させず割り切って、個室でおしっこをするように勧め、学校の先生と話をしました。

そして、宇佐川研と出会う

そして小3の夏、地元で開催された宇佐川研に はじめて参加しました。

その時の私は、地元開催に向けて事務局をされていた先生のファンで、その先生のオススメなら間違いないと宇佐川研に参加。“宇佐川研”をネットで調べることも、チラシも読み込むこともまったくなく、 本当にミーハーなノリで参加しました。
 
出てくるワードは難しくてよく分かりませんでしたが、
「息子のことで困っていることが いっぱい出てくる…。ここで学べば何か道が見えるかもしれない…。」
と、思いました。

それから、衝動性の強い私は、「なんか良さそう」という理由で、トランポリンとピーナッツバルーンを購入。
バルンポリンを始めました。

息子がバルンポリンに興味を持つように、自分が楽しそうに跳んでる姿を見せようと、ひゃっほーと跳んでいたところ、まず 私の便秘が解消しました。“これはいいぞ。“

そして、息子にも
「うんこ出やすくなるよ~。」
と、伝えるようにしました。

バルンポリンをするようになり、今まで以上に お腹に力を入れることができるようになり、うんこも出やすくなったようでした。


小4 自分でお尻を拭くこと

息子は、かなり慎重派。
自分でお尻を拭くときに、自分の手にうんこがついてしまうかもしれないと心配していました。

ズボンやパンツの上から拭く練習をしたり、“お尻のこの辺りを拭くといいよ”という絵カードを見せましたが、これもダメ!
実際に、うんこをした時には 自分で拭くことが出来ませんでした。

そこで、ウォシュレットにチャレンジ!
しかし、ここでも 自分から見えない部分が 勢いよく濡れることがダメ。

うんこは出来ても、自分で拭けない。
家族がいないところで うんこすることは ありませんでした。

小5冬 ついに学校で!

小5になり、タッチング等の効果も出てきて、触覚防衛反応がずいぶんと和らいできました。
家では抱っこをせがむ ちょっと甘えん坊な姿が見えるようになり、本人の心にも少し余裕が見られ、色々なことにチャレンジするようになりました。
 
ウォシュレットのボタンを見て、
「押してみようかな。」と言うので、
「シャワーで うんこを落としてくれるんだよ。大体とれてキレイになるから、濡れたところを拭けばいいよ。」
と教えました。

久しぶりにしたウォシュレットは、本人の好奇心と用途を確認した上でのチャレンジだったこともあり、大成功!
その日から、お尻を自分で拭くようになりました。

それから、外出先でも ウォシュレットがあれば一人で行けるようになり、自分で完結。
(一度 診察に行った先の病院で、流すボタンと間違えてウォシュレットのボタンを押して、ズボンとパンツが濡れた時、また新たなNGが増えそうでドキドキしましたが、大丈夫でした。)

そして、先日の学校でのうんこ!
とうとうウォシュレットがないところでも、うんこが出来るようになりました!!


家に帰って、速攻トイレに入りウォシュレットして、ちゃんと拭けているか一緒に確認。
「上手に拭けてるよ! スゴイ!」
とほめると、本人もとてもうれしそうで、安心してお風呂に入りに行きました。

翌日、担任の先生に報告。
ずっと気にかけてくださっていたので、私と同じ位のテンションで喜んでくださり、
「やりましたね!! 最近、給食で野菜がたくさん食べれるようになって、排便しやすくなったのもあるでしょうね」
と、言われました。

ちょうど、その数ヶ月前から大嫌いだった 給食の野菜をおかわりすることもあり、食べられるものが増えていたよかったのかもしれません。

やってみようかなと思った時が、最高のタイミング!!

途中、「大丈夫!できるよ!」と言う事、数百回。
「大丈夫!」と声をかけて チャレンジできる子もいるかと思いますが、息子は 自分で“できる!”と思えないと、一歩を踏み出せない慎重派タイプ。
その一歩踏み出せない不安の中に、基礎感覚のつまずきが たくさんあったことに気付きました。
 
 
息子は、今も学校の小便器は使わず、個室を使っています。
本人の中で今 個室を使うことで安心して用を足しているのであれば、今はそれでいいかなと思っています。


焦らず、本人が“やってみようかな”と思えるタイミングまで待ってみる。
(周りから見ると、ノンキな母親かもしれませんが…。)

そのタイミングがきたときに、「思ってたより簡単だった!」と思えるように、
基礎感覚へのアプローチを通じての からだ作りや、環境作りをコツコツ準備しておきたいと思います。

田中ピラフ

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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