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すごいぞ触覚実験

夏休みの自由研究風に触覚のおもしろ実験についてまとめてみました。

研究概要:
触覚が無意識にどのくらい使われているのか身体が柔らかくなる様子から考察する。 実験内容: 立位体前屈をして、身体の柔らかさの違いを測定する。

準備する物:
100均の人工芝、またはカーペットなど少し凸凹したもの 。

実験方法:
立位体前屈(立ったまま膝を曲げずに腰を曲げて地面をさわろうとする動き)を以下の条件の違いでそれぞれ行い、床までの距離をそれぞれ測定する。

①靴下や靴をはいたまま、普通に床の上で立位体前屈をしてみる。床までの距離を測る。(何となくの距離でよいです)
②靴や靴下を脱ぎ、素足で人工芝やカーペットなどで足の裏をスリスリさせ、そのまま人工芝などの上で立位体前屈をする。床までの距離を測る。
③ ②の後に、手のひらで人工芝やカーペットをスリスリしてから、②と同じ状態で立位体前屈をする。床までの距離を測る。

実験結果:
ぜひ、実験結果をコメント欄にお書きくださいね。

※身体がそもそも柔らかい人はあまり変化が出ないかもしれませんが、筋緊張が高い方はかなり変化が出る方もいらっしゃいますので、楽しみながらお試しください。

①+14.5センチの木村先生            
②人工芝を裏返しての裏技で+12.5センチまで近づく


終わりに:
触覚って全身を守りつつ、一番大きな感覚受容器です。大人ですと、皮膚を全て広げると畳2枚分ほどの広さになります。

もしこの全身を包む触覚に過敏さや鈍麻さがあったらどうしでしょうか? 過敏さが強ければ常に、人から触れられることにおびえるように過ごすことになりがちです。

今回の実験の背景は、いかに触覚が無意識に情報を処理しているかを知ることができます。 例えば、凸凹した道や滑りやすい道を歩いた時に、足の裏からの情報を瞬時に読み取り転ばないように姿勢制御をすることに。

思考してから反応するのでは間に合わないので、潜在意識の方にはたらきかけ瞬時に反応することとなります。 そのため、足裏に人工芝などの感覚情報が入ることで、筋肉が柔軟にはたらきやすくなります。

応用編として、人工芝などの上でストレッチなどの体操をすれば通常以上に柔軟さを引き出しやすくなるともいえます。

子どもたちにとっては、時には裸足になって過ごすことが足裏の感覚を育てることにつながります。 良いインソールを使うということも一つの方法ですが、そもそもの自分の足裏を育てる視点も大切です。

インソールを使い安定性を高めることを外的安定性といいます。 自分自身の足の安定性を高めることを内的安定性といいます。 どちらか一方が大切ではなく、どちらも大切ということになります。 今回の実験を通して、触覚など人がもつ感覚ってすごいな、面白いなって感じていただけたら嬉しいです。

発達って面白いなと興味をもって頂ける方が一人でも増えると、子どもたちが過ごしやすい世界をつくっていけると考えています。

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