宇佐川研の真骨頂【ケーススタディ】とは?

“ケーススタディ(事例検討)” 
医療・教育関係にいらっしゃった方や、ビジネス研修などに参加されたことがある方はご存知かもしれませんが、はじめて聞くという方も多いのではないでしょうか?

小5発達障害児の母、田中ピラフです。
私自身も宇佐川研のケーススタディで息子のことを参加者のみなさんと、スーパーバイザーの先生に見ていただいたことがあります。

宇佐川研のケーススタディは、
妊娠・出産~最近のことまで書かれたケース資料と動画を見ながら、子どものつまずきどころ、伸ばしどころを学びます。
はじめて資料を見た時、準備に何か月かかったんだろう…と思う内容で、とても驚いたのを覚えています。

ケース資料や動画を見ながら、発表者の方へ質問をし、対象者の発達の歴史を見ていくのですが、その読み取りがとても難しい!!

我が家は一人っ子ということもあり、発達の基準は息子。
「1歳で走ってる! すごーい」
「お絵かき上手!ちゃんとアンパンマンって分かる!」
同じ年齢の頃、息子ができなかったことが出来ていると、それだけでも「スゴイ!」となります。

参加されている先生方の、これまでに培われた知識と経験から推測される見立て(仮説)の数々には、とても驚かされました。
ちょっとしたしぐさや、目の動き。食べ物や、肌触りの好き嫌い。
そんな所もみてるの? そこをみて、そんなことまで分かるの?と、とても驚き、子どものしぐさや行動には、色々な意味があることを知りました。


ありのままに伝えること

以前、息子のケースをお願いすることになった時、ケース発表の経験をされた方に、どこを気をつければいいのか聞いたことがあります。

そのとき、
「ありのままを伝えると、良いアドバイスがもらえるよ」
と、言われました。

ありのままを伝えること…。
それはすなわち、
できないことも包み隠さず全部書くこと。
プライドの高い私には、結構 勇気がいることでした。

「ちゃんとすれば、もっと伸びるのに…」 
「親の怠慢って思われそう…」

そんなことが、一瞬よぎりました。


そんな時、サロンのセミナー(発達支援ドットコム)で ある保護者の方が、
「木村先生と植竹先生は、名探偵! 名探偵には情報をたくさんお渡ししないと!」と、言われました。

“そうか! できないことにも、理由があるんだ!“
チャーミングに、なんて鋭いことを言われるんだろうと思い、包み隠さず書く勇気をもらいました。


そして分かった“ありのままの重要性”

ケーススタディで、息子の学習の様子を動画でみていただいた時、姿勢保持が苦手で、足を広げて座り、貧乏ゆすりをしていました。
学校の先生からも、姿勢保持や体幹に問題ありと言われていて、他の子の採点中に突っ伏したり、たびたび注意を受けているようでした。

本人の出生時からの様子や、眼球の動き、その他色々みてもらい、先生方が言われたことは、
「正中軸も定まっておらず、眼球運動も苦手。その中、足を広げ踏ん張り、貧乏ゆすりをいう自己刺激をしながら、授業を受けていて、とても頑張り屋さんですね。」でした。

できないところだけ見ると、問題がある子。
でもその背景を含めてみると、がんばっている子。

注意されて、姿勢をまっすぐしたとしても、
・姿勢ばかりに気をとられ、授業の内容は入らない。
・いつも以上に、疲れてしまう。
・たびたび注意を受ければ、自己肯定感が下がってしまうかもしれない。

息子の頑張っていることを 具体的に教えていただき、また問題点と思っていたところを、「頑張り屋さん」と見てくださる支援者がたくさんいらっしゃることに、とても感謝しました。

皆が応援団!
参加されている方は、学校の先生、専門職の方、療育やデイの支援者、保護者など様々。

子どもたちの発達を信じ、学ぼうとされている方ばかり。

木村先生、植竹先生の 熱めの叱咤激励。
参加者同士の ディスカッション。
動画を見ながら ニコニコうなずいたり、拍手さている姿。

みんな応援してくれている。
そんな空気感を目の当たりにして、毎回とても胸が熱くなっています。

発達っておもしろい!

ケーススタディは正直なところ難しいです。一度や二度参加したくらいではわからないことも多いです。
でも、毎回参加する中で、他のお子さんのケースでありながら、我が子に通じる視点というものが見つかります。

継続して参加することで、半年前の前回よりもすごくできることが増えているお子さん。思いも寄らない取り組みがこんな力につながるんだ!と知れた瞬間は、人の発達っておもしろい!って前のめりになって聞いている自分がありました。

育つ環境も含めて複雑な関係性をひも解くケーススタディは、私も名探偵に弟子入りした気分でいつも参加しています。

だからこそ、難しいことが面白いと感じられるようになってきました。だって、それだけ知らないことがある。少し知れるだけで、子どもたちの見え方がガラっと変わるからです。

見習い探偵 田中ピラフ

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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