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超心配性ママ “連携”について考える

超心配性

息子、小学校を卒業しました。(*ˊᗜˋ*)ノノ゙パチパチ

過ぎてしまえば あっという間の 6年間。
機嫌よくハッピーに朝送り出せたかと思えば、ドーーンと沈むような報告を受ける帰り際。
自分の中から湧いて出てくる大きな喜怒哀楽の波を、どうコントロールすればいいか考えた 6年間…。

今考えても、なにが最善の方法だったのか、よく分からない出来事もたくさんあるのですが、自分なりに精一杯考え 行動したことで、いろいろな気付きが得られた 6年間でもありました。

卒業式当日。
卒業生入場前のビデオメッセージで、多くの児童や保護者が涙する中、「どうも~!」と片手を上げながら、コミカルに入場してきた息子。笑

入退場は目立っていたものの、式自体は練習通りに落ち着いて 卒業証書授与や卒業生あいさつも 練習通りにしっかりやり遂げ、息子なりのTPOで卒業式を完遂したのだなと思いました。

もうすぐ 特別支援学校 中学部に入学。
ストレスからの食いしばり 歯茎を傷めて 頬にシップを貼って3日目になりました 中1 発達障害児の母 田中ピラフです。

目次

連携できるかという不安

発達支援ドットコム(宇佐川研のオンラインサロン)内の オンラインお茶会、公開カンファレンス、また地元の親の会…。この時期、新年度に向けての不安について、よく話があがります。

その中でも一番多いのが、「担任の先生との連携」

新年度・新生活のスタートを切る時は、不安がつきもの。
担任発表の日は、これからの大事な1年がこの瞬間決まってしまうようで、毎回 祈るような気持ちで発表を待ちました。

発達に気になるところがある子を育てていると、その気がかりな点について 理解してもらえるのか?(もっと言うと、理解しようとしてもらえるのか?「考えすぎ」で片付けられないか?)という不安がつきまといます。

普段の学校の様子は、保護者からは見えません。
学校での様子やイヤだったことを話せるほど、言葉のスキルもなかったり、
話せるようになっても、自分が感じたことと、周りの方からの報告に違いがあったり。
送迎時「〇〇してましたよ~。」と、お友達からのやんちゃ報告を受けたり…。

お迎えの時、プンプン怒っていたり、「早く帰ろう。」うかない表情の息子を見ると、その日一日どう過ごしていたのか、とても心配になりました。

その場で先生と話ができれば、そんな表情や態度の意味も分かったりするのですが、家に帰ってきたあとや、放デイの先生から報告を受ける保護者の方の心配は、もっと大きなものだと思います。

今回は、これまで出会った 先生や支援者の方との思い出を振り返りながら、超心配性な私の一喜一憂エピソードと、そのエピソードを通して 学んだことについて まとめてみたいと思います。

一喜一憂エピソードを通して学んだこと

「お客様扱いはしません。」と言うA先生

新年度、新しく交流級の担任になったA先生。
息子の自己紹介新聞(サポートブック)を新学期はじまってすぐに渡し、ご挨拶に行きました。

その時 笑顔で言われたのは、
「ぼくは、支援級の子達もお客様扱いはしません!(キッパリ!!)」

ガーーーン!!ショック!! 今年度の交流級 終わった…と、思いました。

それは、けして支援級の子達を お客様扱いして欲しいというわけではなく、“個に応じた特別な支援はしません。”と言われたようで、一気に不安になりました。

ただこのA先生。支援級の担任経験のある先生。支援級の担任の先生も
「理解のあって穏やかな先生ですよ。A先生が担任になってホッとしました。」
と言われたので、しばらく様子をみて 何かあったら伝えていこうと思いました。

ケース会議、イベント前、学級懇談会 など チャンスを見計らって、報告・相談する場を作り、気持ちのすり合わせと確認する場を作りました。

結果、
「A先生!かっこいい!」
「A先生は、ぼくらのリーダー!〇年〇組 みんな大好き!」
と言うくらい、大好きな先生と大好きなクラスメイトに囲まれた1年となりました。

A先生がおっしゃった「お客様扱いしない」は、必要な支援をしないわけではなく、いつクラスに来ても同じクラスメイトとして迎え入れるという言葉だったのだと、学年が終わるころに気付きました。

ピラフが学んだこと①

言葉をそのまま鵜呑みにして判断しない。
答えは、子どもが持ってくる。

「学校では大丈夫ですよ。」と言うB先生

以前 書きましたが、息子は行き渋りがありました。
毎朝の検温も、熱が出て欲しいと何回も計ったり、4時間授業で早く下校できる日や、遠足などのイベントの日以外は、遅刻して登校するようになりました。

一時期、家での手洗いや おしぼりで拭く行動が増え、
「汚れ落ちてる?」
「泡ついてない?」
1日何回も確認。私も参ってしまって、いい加減な返事をすると、泣いてしまって さらに回数が増える。

家での様子を先生に報告し、
「学校で、そんな行動ありますか?」と聞いても、
「学校では、そんな行動はないですよ。いつもと変わりませんよ。」と言われる。

“学校では大丈夫”となると、家庭の(私の)問題だ…と思いました。

そして、心理の先生に相談。
「家では不安定なのに、学校では普通ですと言われることはよくあること。なぜかというと、学校では がんばりスイッチを入れているから。学校と家庭で様子が違う時は、どちらかを頑張り過ぎている状態かもしれない。この話をして、よく観察して先生に報告・相談してみて。」
と、言われました。

そして、それを先生に伝え、
「家で手洗いと確認行動が増えているのですが、学校で何か変わったことや、新しく始まったことはありますか?」
と、報告・相談という形とるようにしました。

そうすると、
「運動会の練習が始まりましたね。」
「全体練習のとき、学年全員を叱責されることがあったので、フラッシュバックしたのかもですね。」
報告・相談を続けることで、先生自身が 気付いて報告してくださるようになりました。

ピラフが学んだこと②

荒れた言動や行動の変化は、無理をしているサインかも?
報告・連絡・相談を通し、不安のタネを共有する

いい先生ってどんな人?考えさせられたC先生

常日頃 ご尽力いただいている先生が多い中、こんなことを言うのは大変心苦しいのですが、担任の先生が決まるこの時期、
「アタリ!」「ハズレ!」
という言葉は、保護者間で頻繁に出がちです。

ただこの「アタリ」「ハズレ」って、だれにとってのアタリ・ハズレなのかな?って思うことがありました。

私から見ると、どこかちょっと頼りなく感じる、ちょっとおっちょこちょいな副担任C先生。
息子は、その先生の名前をちらほら家で出していました。まだその頃は会話もままならない感じだったので、先生の名前を憶えてうれしいのかな、と思っていました。

お迎えの時に、C先生に話しかけると、
「今日、一緒にウルトラマンの本を見たんですけど、とっても詳しいんですね!」
「今日は、必殺技のポーズをたくさん教えてくれました。」
と、キラキラした目で報告してくれていました。

自分の好きなことを いつも穏やかに聞いてくれて、ポーズをキメると心から感心してくれる。大きな声で叱ることもなく、いつもニコニコして見守ってくれている。

息子にとっては、イヤなことをしない安心感のある「大当たり!」の先生だったんだなと思いました。

ピラフが学んだこと③

子どもの思いと、保護者の思いは、別のもの。
子どもの目を信じる

学ぶことで見えるD先生・E先生の支援

一度、保護者サークルで、通級指導教室D先生のお話を聞く機会がありました。着席した時に目に入る黒板や棚には、目隠し用のカーテンがひいてあり、掲示物は必要最低限。とてもスッキリと構造化された教室に、支援級の保護者の方と「理解のある先生が来られたね。」と興奮気味に話しました。

しかし、息子の幼稚園時代を思い返すと、子どもたちの作った作品や 壁面のかわいい飾りつけがうれしくて、
「なんて、かわいい教室! 子ども達もうれしいだろうな。」
と、思っていました。しかし、くるくる回るペットボトルの吊り飾りが気になって仕方ない息子。
「それはいいから、先生の方を見て。」
と、言っても無理な話。

その数年で学んだ特別支援についての知識で、同じ様子も全く違うものに見えました。

また、運動会のとき、毎回デザインがかわる先生方のおそろいのTシャツ。今年は何色だろうと、楽しみにしている児童も多いのですが、その中で、いつもと全く同じ洋服(ポロシャツ+長ズボン+ウエストポーチ)で参加されているE先生。

いつもと同じが安心な子。
違いを見分けるのが苦手な子。

イレギュラーだらけの学校行事で、少しでも多くの安心感を提供しようとしてくださったことに深く感謝しました。

ピラフが学んだこと④

支援には意味がある。
学べば見えてくる“愛”がある。

あきらめかけた先に 学校外で出会ったF先生たち

学校でパニックになっていたと報告を受け、担任の先生に くわしい話を聞いたところ
「天気も曇りで 気圧の変化もあるし、月の満ち欠けの影響もあって、ここ数日はパニックが増えると予測していたので、見守っています!!」
と、言われ、愕然とした低学年。

天気痛、気象病…。
私も気圧の変化で頭痛がすることもあるので、理由のひとつだと理解はしましたが、他にパニックになる“きっかけ”は なかったのか?「理由は天気」「見守ってます」という言葉で片付けられたのには、納得できませんでした。

そこから、先生への不信感が募り、先生との連携もうまくいかず 対立関係になってしまい、最後には校長先生や市の機関に相談する位の大きな溝ができました。

その時、もう担任の先生ではなく、別のところで学習サポート、子どものことは相談しようと割り切りました。幸い、とても理解のある放デイの先生と、家庭教師の先生と出会いました。

ピラフが学んだこと⑤

学校以外にも目を向けてみる
動いた先に出会いがある

先生へのコンタクト

そこで気になってくるのが、どうやって連携を図っていくのか?
毎日お忙しくされている先生に、
「こんなことで連絡していいのかな。ご迷惑じゃないかな。」
と、迷ってしまう方はとても多いと思います。

私が心がけたことは、

新年度
新学期、息子のPR新聞(サポートブック)を先生方に配る
・直接話したいことが出てきたときの連絡方法の確認
 (学校へ電話?その他? 都合がつきやすい 曜日・時間帯 など)
・担当者会議 開催の意向伝えておく
 (何月頃がいいか?)
・「何かあったら、いつでも連絡してください。」と、伝えておく

毎日
・連絡帳は出来る限り書く
 (たまに おもしろエピソード&感謝の言葉を添える)

イベント
・保護者参加イベントは、積極的に参加

発達支援ドットコム内で、参加されていた先生方に保護者との連携についておたずねしたのですが、人によって考え方が違うこと、時期や時間帯によってはとても忙しいこと。

そして、先生方も 保護者と同じように、どのように連携していけばいいかを悩まれていることが分かりました。

連携ができているとき

「連携がうまくいっている時は、お任せできて安心って思っちゃダメ!! 先生から見た我が子の姿や、支援法について学ばせてもらえるチャンス!! 子どもと先生の関係が良好であれば、子どもが助かりそうな支援グッズの持込みについて相談したり、合理的配慮を必要とする受験の可能性があるなら、子どもが安定している時に基盤を作っておくといいよ。」と、アドバイスをうけました。

担任の先生は1年で変わるかもしれません。
先生と子どもの関係も良好で、連携がとれているうちに、新しい支援について先生と考え、基礎を作る。来年度担任の先生が変わった時に、“継続支援” “前例”として伝える。

長い先を見通した支援を始めるタイミングかもしれません。

連携が難しいとき

連携が難しい。理解してもらえない。
もうこれ以上ダメかもしれない…。

そんなときは、校内・校外のサポートシステムを利用するのもオススメ。
担任の先生とのすれ違いには、冷静に状況を把握し分析してくれる第三者を入れ、子どもを真ん中にした支援について、今一度話をする場所を作るのも大切なことだと思います。

特別支援教育コーディネーター校内に数名教諭
スクールカウンセラー校内
月数回配属
心理の専門家
来校日・予約の仕方は確認要
ケース会議を開く校外※受給者証
相談支援事業所が窓口
保護者、先生、デイ、関係各所(必要に応じて)
保育所等訪問支援事業校外※受給者証
※通所支援と別に利用契約要


また、発達支援ドットコムのお茶会で参加者の方が言われた
「いい(自分に合う)先生は、子どもが自分で見つけてきますよ。私は子どもの目を信じています。」
という言葉。

学校内のどこかにいる素敵な先生は、通りすがりに話しかけてくれていたり、気にかけてコミュニケーションをとってくださっていたり…。休み時間になると、その先生の教室に遊びに行っていた…なんてこともありました。

もし、そんな話を聞いたら、いつもお世話になっている御礼もかねて、その先生とコンタクトをとってみるのもアリ! その先生にだけ、こっそり打ち明けている話もありました。

ただ、あくまでも メインは、担任の先生。
子どもの心の拠り所、〇〇先生。

学校内に気にかけてくれている先生が増えることは、とてもありがたいものです。

『息抜き』『手抜き』そして『骨抜き』!!

先日 宇佐川研のTwitterに、こんな投稿がありました。

『ストレス3つで爆発~注意花粉の季節~』

子どもの多くは不快さやストレスが3つ重なると爆発しがち。これからの季節、花粉症や鼻炎の子は常にストレスを1抱えているので、眠い、空腹で爆発など、ちょっとしたことで癇癪になりがち。花粉症にはビタミンDで免疫を高めることが大切。日光浴しよう

宇佐川研 Twitterより


これを読んで思ったこと。
“子どもだけじゃない。私も一緒だな…。”

小学校入学前のこの時期、これまでのストレスや心配事を溜め込み過ぎて、日常生活がままならず、はじめてメンタルクリニックにかかったことを思い出します。

自分のキャパシティーには限界があるもの。
この時期、花粉症もですが、進学・進級への不安、引継ぎの書類作成、放デイを探して契約…。いつもよりも多めのストレスが上乗せされてくることと思います。

また春休みは、次年度の準備に加え、数ヶ月おきの病院の診察、宿題をみたり、ごはんを作ったり、なかなかゆっくりする時間がとれずイライラ。

「自分のストレスの種、今 何個 上乗せされているかな?」
と、考えるようにしてみました。

・がんばったご褒美を、自分をあげる。(高めのチョコをこっそり食べたり)
・なにか手抜きや後回し出来そうなことを考える。(疲れた時は、迷わずデリバリー! 息子大喜びw)
・この時期イライラするのも仕方ない!と、開き直ってみる。(落ち着いたら深呼吸…。瞑想…。)
 

平常心を求めらることが多い、障がい児の子育て。
でも、平常心 こそが一番難しかったりしますよね。

最近、『息抜き』『手抜き』って大事だなと思います。
それとプラスで推しに癒される『骨抜き』の時間!!(推しがいる喜び。推し活バンザイ!!)
がんばっている自分にも優しい目を向けて、この春 ぼちぼち乗り切りましょう!!

田中ピラフ

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