保護者支援と宇佐川研~クレヨンの数だけ~

ハロウィンが終わり、我が家は一気にクリスマスムード。
息子は、サンタさんへの手紙をすでに4回書き直ししました。
小5 発達障がい児の母 田中ピラフです。

先日のウェビナーにて

先日、宇佐川研のオンラインサロン 発達支援支援.comのライブセミナー
 育てにくい子にはわけがある SEASON2 ~しでかす子にもわけがある~
『かみつく、ひっかくは、道徳律では治せない?~脳機能からの改善を~』に参加しました。

サロンのライブセミナーは、月に1回 平日21時~。
(同じテーマの振り返り会が別日にあります)

平日の夜という事もあり、翌日の準備や、子どもの寝かしつけタイムもあって、参加が難しいこともあるのですが、今回は“かみつく、ひっかく”という、できれば早く改善したい緊急度の高いテーマということもあり、
“質問もできるので、ライブセミナー初参加してみました。” という方が多く参加されていました。
( 後日 アーカイブ視聴もあるので、そちらでゆっくり見ることも可能です。 )


今回 初参加の方が多いこともあり、セミナーに入る前、宇佐川研スーパーバイザー 今回の講師 木村 順先生が、
「私が 口が悪いのを知っているよ~という方、手を上げてください。」と言われました。

もちろん間髪入れずに 手を挙げましたが、(木村先生、すみません!)
ふと画面を見ると、大きく両手で “はーい!! はーい!!”とアピールされている方や、画面スレスレまで手を近づけて手がドアップになってる方もいて、思わず爆笑してしまいました。

セミナーは、参加者の方から実際のエピソードを募り、そのエピソードを踏まえた上での基礎感覚や発達のお話もあり、とても具体的で分かりやすく、改めて 宇佐川研のライブセミナーは 参加されている方全員で作り上げているなと感じました。

クレヨンの話

話は変わって、息子が小学校に入学した時のこと。
息子の就学した小学校には、市内の特別支援のカリスマのようなA先生が 支援学級に在籍していらっしゃいました。

A先生は とても温厚。
入学前、支援学級に在籍中の先輩ママに様子を聞くと、
「A先生がいるから、大丈夫よ!!」
と、断言されるほど 保護者からの信頼も厚い先生でした。

A先生の教室には、ワクワクするような おもしろグッズや マニアックな本、課題に応じた手作りの教材など所狭しと置いてあり、当時その先生と教室が、校内における安全基地となっている児童や保護者が たくさんいたように思います。

しかし、残念なことに 息子が入学して1年で先生は異動。

そして、息子は2年生になりしばらく経って、行き渋りが出るようになりました。
その理由は、感覚過敏のことだったり、勉強が難しくなってきたり、A先生がフォローしてくださっていたことがなくなったり…色々あるのですが、私も当時余裕がなくて。
面談は 完全に『母 VS 担任』。
ファイティングポーズで面談に向かう私と先生の話合いは、お互い折れることもなく平行線。
関係はどんどん悪くなっていきました。

私は、いてもたってもいられなくなって、息子のことも 担任の先生のこともご存じのA先生に話を聞いていただきたくて連絡をとりました。

その時、A先生から沢山アドバイスをいただいたのですが、中でも特に残っているのが、クレヨンの話。
「クレヨンに例えると、教員は はじめ数色しか持ち合わせがないんです。けれども、長い教員人生の中で いろいろな子どもと出会い、その子から学び、試行錯誤していく中で、 少しづつクレヨンの数を増やしていきます。
数少ないクレヨンの中から支援する先生もいれば、すでにたくさんのクレヨンを持っている先生。受け持ちの子に学びながら1年の中で たくさんの色を増やしていかれる先生。色々な先生がいらっしゃるんですよね。」という話をされました。
 
 
『どんなに頼れる先生が 担任の先生になっても、長くて数年。
 まず、私自身のクレヨンを増やそう。そして環境が変わっても、せめて“家”と“私”は変わらない安全基地になろう。』と思い、それが今 宇佐川研で学ぶきっかけのひとつになっていると思います。

いまだに、毎年4月の担任の先生の発表はドキドキ。
しかし、変わらない実践を続けている『家』があり、2年生の頃から少し増えたクレヨンを試しながら、日々生活を送っています。

保護者を支えたいと思う支援者が多く集まる宇佐川研

発達障害臨床研究会(通称:宇佐川研)会長 兼 スーパーバイザー 木村順先生のご著書
『育てにくい子にはわけがある』の中に、「親」の役割と「職員」の役割について書かれている部分があります。

「親」と「職員」の違い

(1)「職員」は嫌になったら「辞める」ことができる
(2)「職員」は「給料」をもらっている
(3)「親」は、「無資格」「無試験」でなれるもの

『育てにくい子にはわけがある』 木村 順 著

「親」は、どんなに「育てにくい」子どもであっても、子育てをする義務から逃げられない。
嫌になっても「辞める」ことはできない。「親」は「辞める」こともできず「無給」で育て続けているかぎり、基本的な「義務」を果たしている。と、書かれており、”親の数だけ育て方がある”という見出しでしめられています。


私がこの本を手に取ったのは、宇佐川研のセミナーに何度か参加したあと。
ケーススタディーでの、今まで蓄積された知識をフル起動され、ときに白熱しながらアドバイスされている姿。
発達支援.comのお茶会での、息子の成長を親戚のように喜んでくださる姿。
 
なんでこの研究会に参加されている支援者は、こんなにもアツくハートフルな方が多く、支援者としての覚悟やプライドを感じるんだろうと思っていた頃で、木村先生の本を読んで、この考えに共感される方が集まっているからだと気付きました。


先日の セミナー『かみつく、ひっかくは、道徳律では治せない?~脳機能からの改善を~』でも、
今回の大切なポイントは、『子どもを加害者にしない!!』ということ”とおっしゃいました。

かみつく、ひっかくは、普通 真っ先に怒られる対象です。
私も、子どもがしていたら一目散に駆け寄って怒っていたし、怒られても仕方ないことだと思っていました。

しかし、セミナーでは
かみつく、ひっかくという行為がなぜ出てしまうのか?(しでかしてしまうのか?)
つまずきどころの背景理解と、子どもを加害者にしないためのリアルで具体的な支援について参加者同士 話をしました。

かみつく、ひっかくには理由があること。
そして、そんな風に子どもの姿を見てくださる方が たくさんいらっしゃること。
セミナーに参加するたびに、感謝の気持ちでいっぱいになります。
 
 

保護者が多く集まる お昼のお茶会で、学校の先生が
「ここなら、保護者の屈託のない意見が聞けると思って…」と参加されたり、

息子と同じ超低出生体重児の子どもさんを担当している支援者の方から
「息子さんの小さい頃の話を聞かせて欲しい。」と連絡をいただいたり、

宇佐川研に参加すると、つまずきを抱える子を育てる保護者として、胸があつくなる場面に何回も出会います。 

『保護者支援の三か条』

1 なぜ「できないの?」の解説をする
2 「その親」にできそうなことをアドバイスする
3 「将来」どうなっていくのかを語り合う

お子さんの悩みを改善し、根拠のある見通しに帰る解説が必要です。
見通すために、発達の仕組みをコツコツ学んでいきましょう。

2020年12月10日 宇佐川研Twitterより

 
子どもと保護者を支えたい。
そう思ってくださる支援者の方の気持ちが伝わってきて、私自身、なにかあったら相談しようと思える場所『宇佐川研』があることで、悩みの多い子育ての支えとなっています。

大切にしたい。保護者の心とからだ

セミナーに参加すること
親の会に参加して情報収集すること
学校や施設の見学
だれかに相談すること
またその話を受け入れること

そして、本当に心も体も疲れている時は
楽しいことをすることにも

とてもとてもパワーが必要です。
 
 
私は、独身時代から パニック障害的な症状がありました。
だましだましなんとか生活できていましたが、856gの超低出生体重児で息子を出産し、子育ても全然思うようにいかなくて、小学校入学前とうとうパンク! メンタルクリニックにかかりました。

その時の診断は、『パニック障害と重度の貧血』
服薬と栄養指導、またパニックになった時の呼吸法を習い、少しづつ普通の生活を送れるようになってきました。

自分の体調が良くなることで動けるようになり、情報収集をしたり、子どものつまずきを受け止めたり、子どもの行動を待つことが出来るようになってきました。

最近は、宇佐川研のTwitterに書いてある、少し意識するとできるようなことも参考にしています。

『子育てが辛い時』
ビタミンGの「ありがとう」
『3割バッターとドリフターズ』
『笑顔は背中を伸ばす』
『NEWSデトックス』
『冷え性改善でアレルギー改善&免疫力UP』
『睡眠セラピー』
『ため息が身体にいい理由』
『低気圧の頭痛を和らげる方法』

たくさんのアプローチ法を紹介されているので、気分によって変えてみたり、自分にあうものを探してみたり、色々試してみています。
 
  
子どもの心と体を大切に思うように、ご自身の心と体も大切に。
(子どもの心と体には気を配るのに、意外と自分のことは おざなりだったりしますよね。)

自分なりのリラックス法で、自分も癒して。

そして、いざとなったら駆け込める場所のひとつとして、“宇佐川研”もおすすめしたいと思います。

田中ピラフ

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管理者プロフィール

研究会の代表をしています、臨床発達心理士の植竹です。

宇佐川研(発達障害臨床研究会)は、平成2年より始まり、淑徳大学の故・宇佐川浩教授をスーパーバイザーとしてお招きして始まりました。「感覚と運動の高次化理論」を基に、臨床にこだわって行っている研究会です。

実践研(発達療育実践研究会)は、平成18年より始まり、療育塾ドリームタイムの木村順OTをスーパーバイザーとして始まりました。発達支援を行う際に必要な様々な発達理論を学び、実践を支える知識と技術を高める研究会です。

その、宇佐川研に14年、実践研に12年間学ぶ中で、第28期(平成29年度)より木村会長より代表を引き継ぎました。

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