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『実践の道~パッションがつなぐ輪~』愛知 兵庫 宇佐川研

『実践の道~パッションがつなぐ輪~』愛知 兵庫 宇佐川研

目次

「アンケートより」

 

愛知・兵庫 宇佐川研のアンケートを、会長の木村順先生と一緒に一枚一枚読ませていただきました。

アンケートの結果を拝見して驚きました。
両会場合わせて82名のご参加をいただき、72名の方からアンケートの回答をいただきました。

当初、「各会場20名を超えたら嬉しいね」と言っておりましたので、会場に足を運んでくださったことに本当に感謝、感謝です。

そしてアンケートの回答率も通常学校等で行う学習会などと比べると、桁違いの高さです。
回答いただいた内容も、なんと、

次回も「ぜひ参加したい」67名、「内容により参加したい」5名。

あれ、両方合わせると、「次回も参加したい」が、回答してくださったかた、、、100%

このアンケートをいただいて、もう行かないとは、言えないです。

というようり、またぜひ愛知、兵庫でご参加いただいた方々にお会いしたいと思いました。

アンケートから特に嬉しかったのが、

「支援が楽しみになりました」

というお言葉です。楽しんでいる先生からは、きっと良い、楽しい支援が広がると感じているからです。
これから各会場で運営してくださった先生と日程調整をして、11月か12月の開催を目指したいと思います^^

そして、アンケートの内容も、今回開催した研究会の主旨である、

宇佐川浩先生の「感覚と運動の高次化理論」をもっと学びたい!

という内容がとても多く、研究会の冠にして活動している意義を深く感じました。

東京の一室でやっているだけでは、せっかくの理論がいつか聞かれなくなってしまうという危機がほんの少し和らいた思いです。

そして、私が数年前から聞いていた声、

「学びたいけれど、遠くて行けない」
「子どもが小さいので、近くでやってくれれば」
「学びたいけれど、実践で役立つ学ぶは少ない」

という悩みにも、少しですが応えることができたように思います。

会の中で話しましたが、私自身は発達の世界とは縁遠い世界から転職してきました(経済学部出身、卒業論文は「価格破壊」。会社では営業に経理です)。

そのような発達の知識ゼロから始めても、高次化理論と実践研究での学びで、今何とか仕事ができています。

全て、この研究会で教わったことです。

ですので、私が研究会で教わったこと、その学びから実践を通して子ども達が教えてくれたことを、

お伝えに行けたらと思っています(会場手配をお手伝いいただければ全国うかがう覚悟です)。

「愛知 兵庫 宇佐川研では」

今回の開催では、

子どもたちが示す「なぜ?」「どうして?」

意味をもってほしいというメッセージをしつこくお伝えしました。

それが、「子どもを捉える眼」の原点になるからです。

ハウツー(How to)の実践からでは、子ども達が助けて欲しいと思って放つメッセージは受け取り損ねてしまいます。

ノウホワイ(know-why)を知ること、発達の原理原則を知ることで、自ずとその子に適した実践が生まれるからです。

しかしながら、ノウホワイ(know-why)の積み重ねは時間と根気が必要です。そして、原理原則、根本となる部分を教えてくれ、学び合える環境が必要です。

私にとり、それが東京宇佐川研(宇佐川研と実践研)であり、木村順先生という存在、そこに集まる仲間の存在です。

まずは、愛知、兵庫にこの環境づくりのために伺いたいと思います。

あとは、各地の先生方の熱意と知識が集まることできっと、根拠に基づいた実践が広がると考えています。

私がこれまでいただいた恩を、

 

「ペイ フォワード(pay foward)(恩の先送り)」

させていただきたく思います。そうすることで、ご参加いただいた地域の子ども達、まだどうしてよいか分からない支援者の方に、

次は、あなたが伝えていってくださればと思います。

「実践の道」へ

最後に、宇佐川研の内容が本になっている、

本研究会のスーパーバイザーである、
川上康則先生の著作

「こんなときどうする?
ストーリーでわかる特別支援教育の実践
ケーススタディからのアプローチ」(学研)
http://amzn.to/2eOEX1h

の、あとがきをご紹介させていただきます。

【あとがき】

「やみくもに物を投げる子は、本当は見込みのある子なんだよ」

故・宇佐川浩が微笑みながら、こうおっしゃっていたことをいつも思いします。宇佐川先生はその子の内面的な世界感を、以下のように私たちに説明してくださいました。

「物を投げてしまう」ということは、「物をつかむ」という始点についてはわかるけれども、「物をどこに置けばよいか」という終点についてまではわからない状態である。

これは、初期感覚が優位に使われていて、手もとをしっかりと見るという認知が育たずじまいの状態であるともいえる。

したがって、始点ー終点の理解が進み、物を置くところまで見ようとする認知が育ってくれば、少なくとも「やみくもに物を
投げてしまう」ということはなくなっていくのではないか。

もし、「物を投げる」ことが問題行動だと解釈されてしまうと、その行動をどうやってなくすかが議論の対象になります。

しかし、発達という観点を加えて行動をあらためて見ていくと、「物を投げる」ことにも重要な意味があったのだということに気づかされます。

ケーススタディには、このような発達という視点と知識が不可欠です。

本書は、表向きは若手教師の成長を追うストーリーになっていますが、本当はケーススタディの魅力を伝えたいと思って書き上げました。

一人ひとりが見せる姿は百人百様で、ケーススタディを繰り返すたびに、日々新たな発見があります。そして、特別支援教育が「ゴールのない世界」であることにあらためて気づかされます。

ゴールがない、ということを喜びにできるようになったのは私もつい最近のことです。それまでは、常にそのゴールを追いかけ続けてきました。

ところが登れど登れど、山の頂きは近づいてきてはくれませんでした。

「今まで、たくさんの先生がゴールを目指してきました。でも、ゴールにたどり着けた人はいません。ゴールがないってことは本当に素晴らしいことなんですよ。だっていつまでも学び続けられるのだから」

今まで出会ってきた子どもたちがそう語りかけてくれているような気がします。なかには「あのときにこの知識があったら、こんな思いをさせずに済んだのに」と悔やんでも悔やみきれないケースもあります。失敗と省察(リフレクション)の上に、今の私があります。

どこまでも深く、どこまでも広く、どこまでも遠い「実践の道」を歩み続けること。そしてその奥深さをより多くの人たちに伝え続けること。これが特別支援学校の教師に与えられた社会的使命だと思います。

私は、素晴らしい職業に出会えました。後に続く世代の人たちが、特別支援学校で働く誇りをもって活躍してくださることを願ってやみません。

、、、、と綴られています。

終わりなき、「実践の道」を一緒に歩みましょう。

 

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